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特長・ユニークな作用機作 物理化学的性質と安全性 防除効果 いもち病気って?

オリゼメートのユニークな作用機作
 抗体産生を伴うものではないが、動物の免疫に準ずるような生体防御システムが植物に備わっていることは100年程前から知られていました。この機能が発動すると、植物はさまざまな防御システムを作動し、発病しにくい植物体となります。
 最近、殺菌剤の開発において、環境保全や薬剤耐性菌回避の観点から、それらの防御システムを利用して病気を抑えようとする研究が盛んになり、病害抵抗性を誘導する薬剤も開発されてきています。
 オリゼメートの有効成分、プロベナゾールは世界に先がけて実用化に成功した病害抵抗性誘導剤です。
作用機作
 オリゼメートの有効成分、プロベナゾールは、直接病原菌に作用して活性を示すのではなく植物体に病害抵抗性を誘導する特異な作用性で、高い防除効果を発現します。本剤を吸収したイネでは、いもち病菌の感染をうけると、殺菌作用があるといわれているスーパーオキシドが放出されたり、抗菌物質が産出されたりします。
また、細胞壁の物理的強度を高めるリグニンが形成され、菌糸の蔓延を防ぎます。これら一連の現象は、プロベナゾールがいもち病菌侵入のシグナルを増幅させ抵抗性を発現させるためと考えられています。

オリゼメート(プロベナゾール)の直接殺菌力

プロベナゾールを直接いもち病菌へ処理しても、その生育は無処理と変わりません。
プロベナゾールは菌への直接殺菌力がないと考えられます。


オリゼメート(プロベナゾール)処理イネにおける抵抗性発現

無処理のイネ体細胞(光学顕微鏡撮影) プロベナゾールを処理したイネ体細胞
いもち病菌の菌糸が伸展し、
周辺細胞まで侵入している。
進入された細胞は褐変し、
侵入したいもち病菌の菌糸の伸展を阻害している。

オリゼメート 無処理区 オリゼメート 処理区
付着器から侵入菌糸が伸展し、細胞内に蔓延している。 侵入菌糸は侵入初期に伸展を阻害されている。
また、細胞が壊死し、細胞内容物が崩壊することにより、
顆粒が形成されている。

イネ葉身(品種:コシヒカリ)にいもち病菌(北1菌株)を点滴接種、接種72時間後の走査電顕写真
Ap:付着器、IH:侵入菌糸
石川県農業短大 古賀博則教授撮影