事業紹介

私たちは、感染症領域のリーディングカンパニーとして、ワクチンによる予防から抗菌薬による治療まで感染制御のプラットフォームを強化しています。さらに感染症と関連性の高い免疫炎症領域、年々患者数が増加しているうつなどの精神・神経系領域、医薬品へのアクセス向上が求められるジェネリック医薬品を国内外に展開するなど、人々の健康にかかわる社会課題の解決に取り組んでいます。

抗菌薬(感染症領域)

1946年にペニシリンの培養を開始して以来、抗菌薬のトップメーカーとして取り組んできました。供給が途絶すると国民の生存に直接的かつ重大な影響が生じるとして、特定重要物資に指定された抗菌薬など、医療に不可欠な抗菌薬の多くを供給しています。それら抗菌薬の原料は海外からの輸入に依存していることが社会課題となっており、当社ではペニシリン系注射抗菌薬の原料を国内生産する取り組みを岐阜工場で進めています。
また、抗菌薬が効かない耐性菌の増加が世界的な問題になっています。このような耐性菌に有効な新薬の開発にも取り組んでいます。

ワクチン(感染症領域)

明治グループのKMバイオロジクスが開発・生産しているインフルエンザワクチンや四種混合ワクチン、日本脳炎ワクチンなどを販売しています。世界的にワクチンの重要性とニーズが高まるなかで、ワクチンのトップサプライヤーとして国民の感染予防に貢献していきます。新たな感染症の脅威は今後も想定され、国内でワクチンを開発し製造できることが求められています。KMバイオロジクスとともに、国内で長年の使用実績がある不活化ワクチンの開発技術だけでなく、mRNA技術などの新たなワクチン技術の獲得にも取り組んでいます。

中枢神経系領域

1999年に抗うつ剤を発売して以来、うつ病治療に多くの選択肢を提供してきました。高齢化、生活習慣の変化、ストレス増加などを背景に近年患者が増加するうつ病・統合失調症に対して豊富な治療薬をラインアップし、専門MRによる適切な情報提供を行っています。
また、医薬品による治療だけではなく予防へのアプローチも進めており、広島大学、株式会社マクニカと共同で「うつ病をDXで予防する」プロジェクトを進めています。

免疫炎症領域

注力している感染症領域に親和性の高い血液がん領域にも注力しています。血液内科領域では、未だ治療選択肢が限られる疾患が存在します。今後も血液内科領域におけるアンメットメディカルニーズの開発品目を充実させ、血液がんで苦しむ患者さんのQOLと予後向上に貢献できるよう努めていきます。
また、花粉症をはじめとしたアレルギー疾患は国民の半数近くが罹患しているまさに国民病です。当社はアレルギー性疾患における治療薬のラインアップを揃え、QOLの向上にも貢献しています。

ジェネリック医薬品

Meiji Seika ファルマグループでは、Meiji Seika ファルマ株式会社とMe ファルマ株式会社の2つの会社でジェネリック医薬品を供給しています。Meiji Seika ファルマでは、スペシャリティジェネリックとして抗うつ薬や統合失調症治療薬を幅広くラインアップしています。グループ会社であるMe ファルマでは、患者さんが多く継続的な服薬が求められる生活習慣病などの治療薬をエッセンシャルジェネリックと位置付け、インドのメドライクLimitedの生産能力と当社の品質管理基準の融合により高品質で安価な製品を販売するという新たなビジネスモデルを構築しています。

CMO(医薬品受託製造)/ CDMO(医薬品受託開発製造)

CMO、CDMOの豊富な実績と大規模生産設備を有するグループ会社のメドライクでは、グローバル製薬企業など既存顧客との取引拡大や新規取引の獲得に取り組んでいます。新たな剤型などの研究開発力の強化や、成長のための生産能力の増強を進めています。
日本国内においては、Meiji Seika ファルマテックも経口固形製剤の医薬品製造受託を行っています。