日本オルガノン株式会社と明治製菓株式会社うつ病治療薬ミルタザピンを製造販売承認申請

2007年07月04日 プレスリリース

日本オルガノン株式会社(代表取締役 ハンス ファンエールト 本社:大阪市北区)と明治製菓株式会社(代表取締役 佐藤尚忠 本社:東京都中央区)は、両社で共同開発したうつ病治療薬「ミルタザピン(一般名)」を平成19年7月3日に製造販売承認申請致しましたのでお知らせします。

「ミルタザピン」は日本オルガノン株式会社の親会社であるN.V.オルガノン社が研究・開発したうつ病治療薬で、1994年に商品名『Remeron®』としてオランダで発売されて以来,現在では世界80ヵ国以上で販売されています。
国内においては、平成16年3月に両社で共同開発契約を締結し、日本オルガノン株式会社と明治製菓株式会社が共同でミルタザピンの臨床開発及び製造販売申請を行うことで合意しました。両社の開発力を結集し、共同開発開始から3年未満という短期間で製造販売承認申請を達成いたしました。

「ミルタザピン」はその特徴的な作用メカニズムにもとづき『ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA: Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)』と称され、既存の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)とは異なるタイプの新しいうつ病治療薬です。
これまで行われた臨床試験の結果、ミルタザピンは抗うつ効果の発現が早く、また、セロトニン受容体の賦活化が関連する副作用が少ないなど、臨床上の利点が示されました。従来のうつ病治療薬にない特異的な作用プロファイルを有するミルタザピンの臨床使用が可能となれば,抗うつ剤の選択肢が広がるものと期待されます。

以上

参考

「ミルタザピン」の作用機序について

「ミルタザピン」は中枢のシナプス前α2受容体に対して拮抗作用を示し、中枢のセロトニン及びノルアドレナリンの神経伝達を増強します。セロトニン受容体に対して、「ミルタザピン」は5-HT2及び5-HT3受容体を阻害するため、セロトニンの神経伝達増大により主に5-HT1受容体が活性化されます。

【日本オルガノン株式会社 概要】

1. 設立:
1960年5月
2. 本社所在地:
大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ14階
3. 資本金:
19億1,650万円(2007年1月1日現在)
4. 代表者:
代表取締役社長 ハンス ファンエールト(Hans M.A. van Eerd)
5. 従業員数:
634名(2007年1月1日現在)
6. 売上高:
210億円(2006年薬価ベース。医療機器を含む。)
日本オルガノンは、オルガノン社(本社 オランダ、オス市及び米国ニュージャージー州ローズランド)の日本法人です。オルガノンは、産科婦人科、精神科、循環器科、麻酔科、泌尿器科を核とする治療領域において、人々の健康とクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献する画期的な新薬を生み出す努力を続けています。

【明治製菓株式会社 概要】

1. 設立:
1916年10月
2. 本社所在地:
東京都中央区京橋2-4-16
3. 資本金:
283億6,300万円(2007年3月31日現在)
4. 代表者:
代表取締役社長 佐藤 尚忠
5. 従業員数:
3,904名(2007年3月31日現在)
6. 売上高:
3,939億円(2006年度、連結ベース)
明治製菓株式会社についての詳細な情報はhttp://www.meiji.co.jp/(※)をご覧ください。

現在はになります。