うつ病治療薬「リフレックス錠® 15mg」新発売のお知らせ

2009年09月07日 プレスリリース

明治製菓株式会社(本社:東京都中央区 社長:佐藤尚忠)は、シェリング・プラウ株式会社と共同開発したうつ病治療薬「リフレックス®錠 15mg」(一般名:ミルタザピン)を、本日発売致しましたのでお知らせします。

本剤はN.V.オルガノン社(現シェリング・プラウコーポレーション)が創製したうつ病治療薬で、1994年にオランダで発売されて以来、世界90ヵ国以上で承認されています。また、その特徴的な作用メカニズムによって、海外では『ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA: Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)』というカテゴリーに分類され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)とは異なる作用機序を持つ薬剤として知られています。1日1回就寝前服用の簡便な用法で、服用開始1週目から、うつ病・うつ状態にある患者さんの不眠や不安・焦燥感といった症状を速やかにしっかりと改善するなど、うつ病・うつ状態に対する効果の早期発現と優れた有効性を合わせ持つ薬剤です。

本剤には、「うつ病の寛解(REmission)、そしてその先の回復(REcovery)をかなえ、患者さんの人生をしなやかで柔軟(FLEXibility)なものにする」という思いを込めて、「リフレックス®(REFLEXR)」と名付けました。また、当社は、本剤の発売に備えて中枢神経系領域専任医薬情報担当者を100名体制に拡充しており、充実した情報提供活動を通じて、市場への早期浸透を図ってまいります。本剤がうつ病における薬物治療の新たな選択肢として、患者さんのQOL向上に貢献できるものと期待しています。

以上

ご参考

「リフレックス®錠」の作用機序について

「リフレックス®錠」は中枢神経のシナプス前α2-自己受容体およびヘテロ受容体に対して遮断作用を示し、中枢神経のノルアドレナリン(NA)およびセロトニン(5-HT)の神経伝達を増強します。セロトニン受容体に対して、本剤は5-HT2及び5-HT3受容体を遮断するため、抗うつ作用に関連する5HT1受容体を選択的に活性化させます。

(1)NA神経シナプス前α2-自己受容体を遮断することによりNA遊離を促進
(2)NA細胞体に存在するα2-自己受容体を遮断することによりNA神経を活性化
(3)NA遊離の促進により5-HT神経細胞体α1-受容体を介して5-HT神経を活性化
(4)5-HT神経シナプス前α2-ヘテロ受容体を遮断することにより5-HT遊離を促進
(5)後シナプス5-HT2及び5-HT 3受容体の遮断作用

「リフレックス®錠」の作用機序について

「リフレックス®錠 15mg」の製品概要

製品名
「リフレックス®錠 15mg」

一般名
ミルタザピン

製造販売承認日
2009年7月7日

薬価基準収載日
2009年9月4日

薬価
169円30銭/錠

発売日
2009年9月7日

効能・効果
うつ病・うつ状態

用法・用量
通常、成人にはミルタザピンとして1日15mgを初期用量とし、15~30mgを1日1回就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状に応じ1日45mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ行うこと。

リフレックス®錠