パーキンソン病治療薬「サフィナミド」に関するライセンス基本合意書締結のお知らせ

2012年01月05日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:松尾正彦)は、ニューロン・ファーマシューティカルズS.p.A.(Newron Pharmaceuticals S.p.A.、本社:イタリア・ミラノ、CEO:ルカ・ベナッティ、以下ニューロン社)が開発中の新規パーキンソン病治療薬「サフィナミド」の日本およびアジアにおける独占的な開発、製造および販売に関するライセンス基本条件について合意しましたのでお知らせします。

パーキンソン病は中脳黒質のドパミン神経系の変性・脱落によって、手足の震え、筋肉の固縮、小刻みな歩行などの運動障害が現れる神経変性疾患で、レボドパ製剤およびドパミン受容体刺激剤による薬物治療が行われています。

「サフィナミド」はドパミン分解酵素であるモノアミン酸化酵素の酵素活性を阻害することで、ドパミン神経系の活性を高めるとともに、ナトリウムイオンチャネル阻害作用やグルタミン酸放出抑制作用を介して、パーキンソン病の様々な症状に臨床効果を発揮します。欧米では、レボドパ製剤またはドパミン受容体刺激剤との併用効果が複数の臨床試験で確認されており、現在臨床第3相試験が実施されています。当社はニューロン社が保有する豊富な臨床試験成績を利用し、国内における「サフィナミド」の一日も早い上市を目指します。

当社は感染症領域・中枢神経系領域およびジェネリック医薬品事業を3つの柱に、研究開発、製造、販売および安定供給を通じ、「スペシャリティ&ジェネリック・ファルマ」として医療に貢献してまいります。

以上

参考資料

【ニューロン・ファーマシューティカルズ 概要】

ニューロン・ファーマシューティカルズは、旧ファルマシア・アップジョン(現 ファイザー)の中枢神経系研究部門のマネジメント・バイアウトによって1999年に設立されたバイオテクノロジー企業で、イタリア・ミラノに拠点を持ち、スイス証券取引所に上場しています。中枢神経系疾患および疼痛に対する治療薬の研究開発に特化しており、「サフィナミド」の他には疼痛・精神疾患を対象とした「ラルフィナミド」の開発を実施しています。