慢性GVHDに対しては、全身に対する薬物治療のほかにも、症状や部位ごとの治療・ケアも行われます。主治医や看護師と相談して、日常生活に取り入れましょう。
皮膚がもろくなっているため、直射日光や外的な刺激をなるべく避けるようにしましょう。
皮膚を保護するために、日焼け止めを使う、帽子や長袖、長ズボンなどで露出を防ぐ、保湿剤を使うなどの工夫をしましょう。
皮膚を保護するため、また感染症を防ぐためには、皮膚を清潔に保つ必要があり、毎日のシャワーやお風呂が重要です。熱すぎない温度で優しく洗うようにしましょう。
ステロイドの外用剤(塗り薬)を使う場合があります。主治医や薬剤師の指示にしたがってください。
ハンドクリームやオイルを使ってマッサージするなど、保湿を心がけましょう。ひび割れでひっかかるときはコート剤で爪を保護しましょう。
感染症対策のためにも、口の中の清潔さとうるおいを保つようにしましょう。刺激を避け、やわらかい歯ブラシを使う、保湿剤を使うなどの工夫を心がけましょう。定期的に歯科医の診察を受けることも重要です。
眼が乾く、ゴロゴロする、視界がぼやける、まぶしい、痛むといった症状があれば、眼科医の診察を受けましょう。
点眼薬(目薬)や涙の排出を抑える涙点プラグ、治療用コンタクトレンズを使うことがあります。また、眼の乾燥を防ぐために、メガネやドライアイ用ゴーグルが有効な場合があります。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、アルコールや刺激の強い食事は避けるようにしましょう。下痢がおきたときには水分を取るようにしましょう。
肺にGVHDがあらわれると、呼吸障害で生活に支障をきたしたり、悪化すると命にかかわったりすることがあります。
咳や息苦しさ、息切れなどがある場合は、早めに受診するようにしましょう。
手洗い、うがいの習慣をつけましょう。外出の際にはマスクを着用することも効果的です。
慢性GVHDではその他にも肝臓、関節・筋・骨、生殖器などに症状があらわれることがあります。造血幹細胞移植のその他の合併症に関する注意点とあわせて、慢性GVHDに関する情報の入手先・相談窓口などから情報を得るようにしてください。
当コンテンツは、Meiji Seika ファルマの医薬品で治療を受けられている患者さんおよび患者さんのご家族に、適正に医薬品をご使用いただくことを目的としています。
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