多くの人が悩む不眠症。現在、日本では一般成人の30~40%が何らかの不眠症状を有していると言われ、個々人の健康はもちろん、社会全体にも大きな影響を及ぼしています。

Meiji Seika ファルマは長年に渡り、不眠症治療薬を含む中枢神経系(CNS)領域の医薬品を取り扱っています。2025年11月には、大正製薬が創製した新しい不眠症治療薬の国内販売を共同で開始しました。

そこで今回は、不眠症が人々や社会にどう影響するのか、その中でMeiji Seika ファルマはどんな貢献をめざしているのか、担当者や、睡眠医学を専門とするドクターの声を交えて紹介します。

目次

  1. 1実は、身近な病気である不眠
  2. 2個人の健康問題にとどまらず、大きな社会課題に
  3. 3知見をもとに、不眠症治療の選択肢を広げたい
  4. 4専門性を磨き、社会課題の解決に挑み続ける

実は、身近な病気である不眠症

眠ろうとしても、どうしても眠れない……。そんな経験を持つ人は、多いのではないでしょうか。眠れない状況が翌日に改善されれば問題ありませんが、長期に渡って夜間の不眠が続き、意欲の低下やだるさなど日中に心身の不調を感じて生活の質(QOL)が低下すると、不眠症と診断されることがあります。

現在、日本では一般成人の30〜40%の人に何らかの不眠症状があるとされています。その割合は加齢とともに増加し、60歳以上では約半数に。不眠症は特殊な病気ではなく、多くの人にとって身近で、国民病とも言える病気なのです。

不眠症の原因は、ストレスや生活リズムの乱れのほか、うつ病などの精神疾患、高血圧や糖尿病などの身体疾患、薬剤の副作用などさまざまです。またその逆もあり、不眠症を患うとうつ病や高血圧などを併存しやすくなるため、不眠症は「万病のもと」とも言われています。

不眠症は、心身の病気と互いに影響し合い、それぞれが悪化してしまうケースも少なくありません。だからこそ適切な対処や治療が必要です。

睡眠と生活習慣病との深い関係


不眠症についての詳細は、厚生労働省の下記Webサイトをご覧ください。

個人の健康問題にとどまらず、大きな社会課題に

社会への影響も軽視できません。不眠症による個々人の生活の質(QOL)の低下は、労働生産性の低下や、事故・労働災害のリスク増大、医療費の増加などにつながり、日本での不眠による経済損失は、年間15兆円に上るというデータもあります。
このように不眠症は、個人の健康問題にとどまらず、社会課題の一つにもなっているのです。

睡眠障害が招く日本の経済損失

出典:「Why Sleep Matters:Quantifying the Economic Cost of Insufficient Sleep」/RAND CORPORATION2017から作図

不眠症への対応の第一歩は、かかりつけ医に相談して、不眠の原因を診断して取り除くことです。治療となれば、その中心は睡眠指導や不眠症治療薬になり、現在、日本では成人の5%が不眠症治療薬を服用していると言われています。

知見をもとに、不眠症治療の選択肢を広げたい

Meiji Seika ファルマは、1989年に抗不安薬を発売して以降、不眠症や、うつ病、統合失調症などを含む中枢神経系(CNS)領域の医薬品事業に注力しています。現在、CNS領域での製品ラインアップは、抗うつ薬、統合失調症治療薬、不眠症治療薬、認知症治療薬、抗てんかん薬など17製品を販売し、36年にわたりCNS領域における薬物治療に貢献しています。

CNS領域でのこうした実績と強みを背景に、Meiji Seika ファルマは2025年11月、医療機関に向けて、大正製薬が創製した新たな不眠症治療薬の販売を同社と共同でスタートしました。
その経緯について、CNSグループ長の田中篤行は次のように話します。

「不眠症は人々の健康や社会に深刻な影響を及ぼします。近年は、うつ病などの精神疾患が増加しているため、不眠症とうつ病の併存に悩む患者さんも少なくありません。そうしたなか、私たちは抗うつ薬や不眠症治療薬など、長年CNS領域に注力している医薬品事業会社として、これまで以上に不眠症治療に貢献していきたいという思いを強くしています」

共同での販売を開始したのは、新しいタイプの不眠症治療薬です。不眠症治療の新たな選択肢になると、医療現場からも期待されています。

Meiji Seika ファルマ株式会社
プラットフォーム領域部 CNSグループ長 田中篤行

専門性を磨き、社会課題の解決に挑み続ける

中枢神経系領域へのさらなる貢献に挑むMeiji Seika ファルマ。田中は、「長年にわたり培ったCNS領域での知見やノウハウを活かして貢献していきたい」と意気込みます。

「不眠症は精神疾患と併存するケースが多いため、不眠症治療薬も精神疾患の治療薬と一緒に服用する場合が多くあります。私たちは、うつ病や統合失調症の治療薬など、CNS領域のさまざまな医薬品を扱っているので、個別の医薬品はもちろん、複数の医薬品の飲み合わせに関しても、エビデンスに基づいた知見があります。病院やクリニックに、より正確で詳細な医薬品情報を提供できることは、私たちの大きな強みだと思っています」

長年、多くの精神科や心療内科の臨床現場に寄り添い、医師とコミュニケーションを重ねてきたことも強みです。例えば、患者さんに向けて医薬品の安全な服用についてわかりやすく説明するパンフレットを作成するなど、医師や患者さんへのサポートも積極的に行っています。

そうした蓄積をもとに、現在は、CNS領域での専門性をさらに高めようと、MR(医薬情報担当者)の教育を強化しています。

日頃から積極的に勉強会や情報共有を行っているCNSグループ

「不眠症治療への貢献は、私たちにとって重要なミッションです。そのため、CNS領域の専門性はMeiji Seika ファルマの全MRに必須のスキルとして、研修や勉強会を継続して行っています」

医療従事者に必要な医薬品情報を適切に提供できるよう、そして患者さんの健康や生活の質向上に貢献できるよう、全力で取り組んでいきます

培ってきたノウハウと最新の知見で専門性を強化し続け、Meiji Seika ファルマはこれからも不眠症治療に貢献していきます。

内村 直尚 先生

久留米大学 理事長/学長
日本睡眠学会 理事長
日本睡眠協会 理事長

Meiji Seika ファルマの知見と挑戦は
新たな治療選択肢を広げ、患者さんに希望を届ける

精神疾患領域で多くの薬剤を提供してきたMeiji Seika ファルマが、精神疾患で最も患者数が多い不眠症の治療に本格参入されることを歓迎します。
不眠症は生活の質に直結する重要な課題であり、併存する他疾患にも深刻な影響を及ぼすことから、Meiji Seika ファルマの知見と挑戦が、新たな治療選択肢を広げ、患者さんに希望を届けられると認識しています。今後、中枢神経領域で積み重ねてこられた信頼と実績を基盤に、より多くの患者さんに貢献されることを期待し、応援しています。