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インフルエンザのお話し

インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症です。

主に飛沫感染で、ウイルスを鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します。

インフルエンザウイルスにはA,B,Cの3型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。

提供:国立感染症研究所インフルエンザウイルスA型(H1N1)電子顕微鏡写真
提供:国立感染症研究所インフルエンザウイルスA型(H1N1)
電子顕微鏡写真

インフルエンザウイルスとは

●A型は・・

常に世界のどこかの国やどこかの地区で、猛威をふるっており、死に至らしめることもある怖いウイルスです。

HA(ヘマグルチニン)が16種類
NA(ノイラミニダーゼ)が9種類
この組み合わせで、全部で16×9=144種類があります。
さらにはHAの先端部分の構造変化が毎年すこしづつ起こるため、以前にワクチン接種や感染したことがあっても、免疫が機能しにくくなります。

●B型は・・

2種類のウイルスが存在し、構造変化はあまり起きません。
重症化することはあまりなく、下痢やお腹の痛みを訴える人が多いです。

●C型は・・

変化が起きませんので、いったん免疫を獲得すると、生涯その免疫が持続すると考えられています。
4歳以下の幼児の感染が多く、感染しても鼻水程度で、軽症で済むことが多いです。

インフルエンザウイルスに感染したら

1日から5日(平均3日)で発症します。

症状の出る1日前から症状の出た日が最も感染性が高く(ヒトにうつしやすい)、発症後7日間はウイルスを排出します。
周囲の方への注意・配慮が必要です。
(無理して仕事や学校に行かない、外出するときはマスクをするなど)

症状は

発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的なパターンです。通常のかぜと比べ全身症状が強いことが特徴です。

合併症として、多くは重症化しないが、気管支炎、肺炎。小児では中耳炎、熱性けいれん、脳炎などを併発し、重症になることがあります。

近年、幼児を中心とした小児において、急激に悪化する急性脳症の増加が明らかとなっています。
厚生労働省が行った調査によると、毎年50~200人のインフルエンザ脳症患者が報告されており、その約10~30%がお亡くなりになっています。原因は不明で、現在も詳細な調査が続けられています。

なお、B型の場合は、さほど熱がでない場合もありますが、下痢やお腹の痛みを訴える人が多いことが特徴です。

ワクチンの効果

現在わが国で用いられているインフルエンザワクチンは、ウイルス表面にあるHA(赤血球凝集素:ウイルスがヒトに感染するときにくっつく部分)を主成分として製造している不活化ワクチンです。
※不活化=ウイルスを死滅させウイルスとしての機能がない状態

感染や発症を完全に防御できませんが、日本国内の研究報告によると、6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。また65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。また乳幼児における研究報告では、報告によって多少幅がありますが、概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。
※出典:厚生労働省ホームページ インフルエンザQ&A

ワクチンは、今シーズン流行しそうなウイルスを国立感染症研究所が世界のデータから研究し、その結果からワクチン製造株(ウイルス)を厚生労働省が決定しております。

麻しん(はしか)のお話し

麻しん(はしか)ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症

感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。

その感染力は大変強く、免疫も持たない集団では、1人が感染すると16-21人に感染すると言われてます。

※出典: 神谷元,病気を持つ子どもたちと予防接種.小児科Vol.52 No.3 2011

提供:北里大学 北里生命研究所
提供:北里大学 北里生命研究所

麻しん(はしか)に感染したら

10~12日後に発症します。

症状は

38℃以上の発熱と共に、鼻汁、咳、結膜充血、目やに等の症状がみられます。
その後一時熱は下がるが再び高熱となり、全身に鮮紅色の発疹が広がります。

写真提供:岡藤輝夫先生 兵庫県姫路市 岡藤小児科医院
写真提供:岡藤輝夫先生
兵庫県姫路市 岡藤小児科医院

合併症は

30%に気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症がみられます。1000人に1人程度の割合で脳炎を合併し、重い後遺症を残すこともあります。
また、麻しん(はしか)にかかった後数年~十数年後に発症する『亜急性硬化性全脳(SSPE)』という死に至る合併症が、約10万人に1人程度の割合で報告されています。

提供:北里大学 北里生命研究所
提供:北里大学 北里生命研究所
写真提供:岡藤輝夫先生 兵庫県姫路市 岡藤小児科医院
写真提供:岡藤輝夫先生
兵庫県姫路市 岡藤小児科医院

ワクチンの効果

95%程度の人が麻しん(はしか)ウイルスに対する免疫を獲得することができます。

風しんのお話し

風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。

感染力が強く1人の風しん患者から5~7人に感染するといわれています。

風しんウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。

出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)
出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)

風しんに感染したら

2~3週後に症状がでてきます。

出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)
出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)
出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)
出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)

症状は

発疹、発熱、耳の後ろのリンパ節の腫れが主な症状。その他、咳、鼻汁、目が赤くなるなど。発疹や発熱が3日程度でおさまることから「3日ばしか」とも呼ばれます。 成人がかかると重症化する傾向がみられます。

出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)
出展:Centers for Disease Control and Prevention Public Health Image Library (PHIL)

合併症は

まれに血小板減少性紫斑病や脳炎など

ワクチンの効果

ワクチン接種により、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができます。

先天性風疹症候群(Congenital Rubella Syndrome :CRS)

妊娠前半期の妊婦が感染すると、風しんウイルスが胎児に感染し、赤ちゃんが障害(白内障、心疾患、難聴など)をもって生まれてくることがあり、
大きな社会問題になっています。
妊娠を希望される女性やそのご家族、会社などではお客様や同僚の方への配慮も含めワクチン接種により免疫力を高めておくことが求められています。

おたふくかぜのお話し

ムンプスウイルスによって引き起こされる、耳下腺の腫脹を特徴とする伝染性疾患です。

主に発熱と耳下腺の腫脹と疼痛をもって発症するので、おたふくかぜ、流行性耳下腺炎と呼ばれています。

基本的な感染経路は唾液を介した飛沫によるヒト-ヒト間の感染です。

提供:北里大学 北里生命研究所
提供:北里大学 北里生命研究所

おたふくかぜにかかったら

12~24日後に発症します。
なお、発症の多くは17~18日後です。

症状は

片側ないしは両側の耳下腺腫脹が発症後1~3日でピークとなり、その後3~7日かけて消退します。
腫脹部位に疼痛があり、唾液分泌により疼痛が増強します。
発熱は1~6日間続き、頭痛、倦怠感、食欲低下、筋肉痛、頚部痛を伴うことがあります。

提供:北里大学 北里生命研究所
提供:北里大学 北里生命研究所

合併症は

難聴(治療法が確立していません)、無菌性髄膜炎、睾丸炎等

ワクチンの効果

ワクチン接種により、90%以上の人がムンプスウイルスに対する免疫を獲得することができます。
おたふくかぜは症状がでない(不顕性)感染の場合も多く、発症後の隔離では流行を阻止することはできません。
おたふくかぜウイルスの感染を受ける前に、ワクチン接種により免疫を獲得しておくことが、唯一有効な手段です。
おたふくかぜはヒト以外には感染しないため、ワクチン接種の徹底により撲滅可能な疾患です。

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