40周年記念企画

関東の生産者

千葉県山武郡横芝光町

種苗会社は生産者に発言力が強いが『オリゼメートを使って明らかに効果がある』という。

山崎さん2世代

山崎さん2世代

  • 文武さん(昭和15年生まれ)
  • 義則さん(昭和39年生まれ)

横芝光町は、千葉県北東部太平洋側の町。九十九里平野のほぼ中央に位置し、町の北部は標高の高い場所もあるが、起伏は小さく、ほぼ真中を九十九里平野最大の河川である栗山川が流れている。年間を通して、比較的温暖であるとともに、首都近郊から大消費地への生鮮野菜等の供給基地を担うなど、農業には恵まれた地域である。

山崎義則さんは水稲10ha(作業受託含め計20ha)、ネギ1ha以上を周年栽培するとともに、地元農協から委託されネギ苗約12ha分を栽培する専業農家である。昭和61年に就農し、平成15年、父親の文武さんが公務重責を担う立場となり、実質農業を引継いだ。
ネギは盛夏の7~8月を除き、周年で播種・収穫している。収穫時期に合わせて播種をするというスケジュールである。

オリゼメートを使い始めたきっかけは、地域の普及センターと農協からの指導による。ネギへの適用拡大が平成9年7月であることから、オリゼメートの使用はそれ以降となる。使い方は、定植の1.5か月後、第一回目の土寄せ時に処理している。

ネギは生育が低調になると軟腐病にかかりやすくなるため、まずは栽培管理を徹底することに留意するとともに、オリゼメートを効果的に使うことが防除のポイントである。
種苗会社は生産者に発言力が強いが、『オリゼメートを使って明らかに効果がある』という。

ネギの病害虫で現在、最も困っている病害は黒腐菌核病である。土壌消毒が指導されており、今年初めて処理したが、頻繁には使いたくない。かつて、湛水化による耕種的防除にチャレンジするも、残念ながら減水してしまった。また、輪作するには、農地に余裕がない。当面、発生状況を見ながら、必要最小限の土壌処理剤を使うことになる。

また、べと病対策にも注力している。施設での育苗時には、温度管理に留意している。地域の発生情報があれば、即、治療効果のある薬剤を散布する。

今後の経営について聞いた。ネギ栽培が主力だが、拡大は50a程度か。パートさんを効率的に使い、後継者を如何に育成するかが、大きな課題であろう。良いネギを作るより、如何にして普通のネギを作るかが目標であるという義則さんには、緻密に組み立てる企業的な農業経営のマインドが潜んでいる。心に秘めたる後継者への思いが実現することを期待したい。

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