40周年記念企画

北海道の生産者

北海道深川市納内町

良食味品種のいもち病感受性と温暖化によりいもち病発生リスクが高まり、オリゼメートを導入した。

鈴木さん2世代

鈴木さん2世代

  • 陽志さん(昭和40年生まれ)
  • 省吾さん(平成2年生まれ)

深川市は北海道中部、石狩平野北部の市。納内町は深川市の東部に位置し、東・南端は旭川市と接している。また、町の南端に石狩川が西流し、旭川市との境界を成している。
納内町で栽培されている農作物は大半が水稲であるが、ソバの栽培は国内2位(町村別)の規模を誇る。

鈴木さんの先代である清治さん(昭和14年生まれ)は昭和28年に就農し、陽志さんには平成11年に農業を引継いだ。陽志さんは約12haの水田を引継いだが、現在、20haまで規模拡大が進んでいる。陽志さんの後継者である省吾さんは平成24年から家業を手伝うようになり、現在では、陽志さんと二人三脚での農業経営となっている。

この地の品種の変遷をみると、清治さんの時代は、「ユーカラ」→「ミチコガネ」→「トモユタカ」と耐冷性の品種を中心に変遷し、陽志さんの時代には「トモヒカリ」から「きらら397」となり、平成14年には「ほしのゆめ」が導入され、耐冷性に食味が付加された品種へと変遷してきた。現在は、良食味を兼ね備えた「ななつぼし」と「ふっくりんこ」が中心品種となっている。
「きらら397」まで、いもち病の予防防除は実施しなかった。オリゼメートの導入は、「ほしのゆめ」からである。水稲品種のいもち病に対する感受性の変化に加え、温暖化の進展により、いもち病の発生が増加しつつある。
当初オリゼメートは動力噴霧器にナイヤガラホースを付けて、本田散布していたが、中干し作業と散布が重なり、労力分散が必要となり、無人ヘリによる空中散布(委託)を導入した。一層の省力のため、平成25年からは播種同時処理剤(ファーストオリゼ剤)による予防防除を実施している。
今後の農業経営について地元農協と話し合う機会は多い。規模拡大か品質重視か?陽志さんは選択の背景には国の農政に伴う米価動向の行方が大きく影響するという。直播栽培の導入についても、拡大を目指せば、作業分散から導入せざるを得ない栽培方法であるが、移植栽培に比べ減収の可能性は高く、これまた、将来を見極めて進める必要があるという。
鈴木さんには、農業経営の永続を前提として、農業の将来動向を予測・分析し、慎重かつ冷静に営農戦略を構築しようとする真摯な態度があった。
オリゼメートを使い始めて10年余だが、鈴木さん親子には、これからも刻まれるであろうオリゼメートの歴史に大きな期待感をもった次第である。

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