散布技術の進化とオリゼメート 機械化の進展とともに

機械化の進展とともにオリゼメートを取り巻く環境も進化をしてまいりました。このコンテンツでは、その機械化の変遷とオリゼメート散布技術の進展、水稲作における農薬と散布機の現状と展望、そして有人ヘリコプターやラジコンヘリコプターを活用した空中散布をテーマにした内容をご紹介します。

2.我が国における農薬散布機の歩み2)

我が国の主な農業機械類の出荷台数の推移のグラフを図1に示す。この図から見ると、動力噴霧機は、近年、歩行型トラクタと概ね同じ、年間12〜15万台程度出荷されている。また、動力散粉機(散粒機を含む)は、乗用トラクタ(約6万台)に近い、4.5万台程度出荷されている。主な農機は1970〜80年代を出荷のピークとして年々減少傾向にあるが、動力噴霧機のみ、1990年代前半に出荷のピーク(約20万台/年)があり、その後やや減少傾向にあるが、2009年でも約12万台/年が出荷されており、1980年代半ばと同じレベルにある。

図1 我が国における主要農業機械の出荷動向(日農工統計より)

農機の普及状況調査(2000年)では、乗用トラクタの国内普及台数は約200万台とされている。前記の乗用トラクタの年間出荷台数はこれの普及台数の約4%に当たる。また、田植機及び自脱コンバインの調査結果から、それらの年間出荷台数は普及台数の約4%となっている。同調査では、動力噴霧機及び散粉機の普及台数は示されていないが、前記農機と同様に普及台数の4%が年間出荷台数と仮定すると、2009(平21)年の動力噴霧機の推定普及台数は約230万台、同じく動力散粉機は約69万台となる。ここで総農家戸数は約250万戸であり、計算上、動力噴霧機は農家1戸に1台、動力散粉機は3戸に1台程度普及していることになる。なお、動力噴霧機のうち、スピードスプレーヤおよびブームスプレーヤ(以下、SS)を合わせた走行式動力噴霧機は約2,400台/年が出荷されている。

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