がん治療中に食欲がわかないときの対処法
Qがんの治療を始めてから食欲がないことが多いです。どうしたら食べたいと思うようになれますか?
食欲がないときは、栄養バランスや食事量にこだわらず、食べたいと思うときに好きなものを食べる心構えを持つことが重要です。また、どうしても食べられない場合は、栄養補助食品や機能性表示食品を試してみましょう。
食欲がないことは、一時的な状態であることが多いです。まずは、食事をストレスに感じないような工夫が重要です。「1日3回」というタイミングや、主食と主菜、副菜などの形式にこだわらず、食べたくなったときに食べられるように、好きな食べ物を準備しておきましょう。主食をごはん以外のもの(うどんなど)に変えることや、酢の物などの箸休めや汁物を取り入れることで、味や食感に変化が出て食べやすくなることがあります。
量が多く感じると、見るだけで食べたくなくなることもあるようです。少量ずつ数回に分けて食べたり、少なめに盛り付けて品数を増やしたりすることもおすすめです。

少量で効率よく栄養補給ができる、栄養補助食品や機能性表示食品の利用も有効です。ドリンクやゼリー、スープなど、手軽に摂取できるさまざまな形状のものが市販されています。どうしても食べられない場合は、これらを利用することもよいでしょう。
なお、治療段階によっては無理に食事をしなくてもよい場合があります。まずは、医師や看護師に相談しましょう。

副作用によって食事がとりづらくなる結果、食欲がわかない場合もあります。これらについてはQ:がん治療中の栄養対策をご確認ください。
症状ごとの食事の工夫については、以下のQ&Aを参照してください。