がん患者さんへの接し方
Qがん患者さんと接するときに大切な心得はありますか?
A
患者さんの気持ちに寄り添うことが何よりも大切です。
がんと診断された患者さんが、不安や落ち込みを経験することはごく自然なことです。治療の前後や途中で不安を感じたり、気持ちが不安定になったり、落ち込んだりすることがあります。これらの感情は現実を受け止めるために必要なものであり、そうなったからといってすぐに問題とはなりません。無理に前向きになろうとマイナスの感情を押し込めようとすると、むしろ負担が大きくなってしまいます。通常は時間がたつにつれて「治療を受けて、これからのことを考えよう」という前向きな気持ちになります。しかし、患者さんによっては長期間にわたってひどく落ち込むこともあります。
家族や身近な人など、患者さんと関係が近い人は、極端に気を遣ったり、心配する気持ちを押し付けたりすることなく、肩の力を抜いて患者さん本人の気持ちに思いを向けてみましょう。