周囲の方ができる食事や栄養対策のサポート

Qがん患者さんの食事や栄養対策について、家族や身近な人ができるサポートはありますか?

A

がん患者さんが、家族や身近な人と一緒に食事を楽しめるようにすることを心がけましょう。心配に思う気持ちからやたらに食べさせようとすることは、患者さんにとって負担となってしまいます。また、患者さんの栄養状態を把握し、その状態ごとに適切な対応をとることも重要です。定期的に体重やBMIを確認し、これまでと違った点があれば医師や看護師に相談しましょう。

がん患者さんのための食事の工夫

がん患者さんは、病気の症状や副作用に伴う食欲低下に加え、将来に対する不安、さまざまな心身の悩みなどから、どうしても食事を楽しめない場合があります。
家族や身近な人は患者さんを心配に思うあまり、とにかく量を食べさせようとすることもあります。しかし、これは患者さんにとっては大きな負担となってしまいます。症状や栄養状態によって、食事との向き合い方は異なります。
「季節のイベントに合わせた献立を考える」「家族でよく食べた料理の思い出を話し合う」など、みんなで食事を楽しめるような工夫をしてみてはいかがでしょうか。インターネットや書籍では、がん患者さん向けのレシピが数多く紹介されていますので、参考にするのもよいでしょう。また、食事を用意する家族や身近な人の負担が重くなりすぎないようにすることも大切です。市販の栄養補助食品、機能性表示食品や宅配キットなどを活用することも考慮しましょう。

「がん患者さん向けのメニューを考えるのが難しい」などのお悩みを持つ場合は、Q:がん治療時の栄養や食事に関する相談先を参照してください。
また、食事について、「がん患者さんの食欲がわかず、あまり食べていない」や「口やのどが痛くてうまく食べられない」などの具体的なお悩みを持つ場合は、以下のQ&Aを参照してください。

  • 食欲がないことでお悩みの方はこちら
  • 吐き気などで食事にお悩みの方はこちら
  • 口内炎で食事にお悩みの方はこちら
  • 食べ物が飲み込みづらいことで食事にお悩みの方はこちら

がん患者さんのための栄養対策の重要性

がん患者さんは、がんそのものの症状や治療に伴う副作用で食欲が低下し、栄養不良になってしまう場合があります。これにより、体力や免疫力が低下し、治療の継続が難しくなることもあります。そのため、患者さんの栄養状態を把握し、その状態ごとに適切な対応をとることが重要です。患者さんの体重やBMIを定期的に確認し、外見の変化や体調の違いに気づいた場合は、医師や看護師に相談するようにしましょう。患者さんご自身は、自分の変化に気づきにくかったり、自分から言い出しづらかったりすることもあります。家族や身近な人がこれまでと違った点に注意を払い、サポートすることも重要です。
また、「食欲がない」「食事の量が減った」などの症状が現れた場合も、すぐに医師や看護師に相談しましょう。

栄養対策について疑問やお悩みを持つ場合は、以下のQ&Aを参照してください。

  • 栄養対策の重要性をより詳しく知りたい方はこちら
  • 栄養状態ごとの対応を知りたい方はこちら

がん患者さんの日常生活でのヒントとなるQ&Aを掲載しています。

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