がんで気をつけたい感染予防対策

【監修】国立がん研究センター東病院 感染症科
国立がん研究センター中央病院 造血幹細胞移植科
冲中 敬二 先生

私たちの体内では、体に悪影響を及ぼすような「異物(病原体)」が入り込まない、もしくは入ってきたものを除去するよう常に免疫が働いています。がんそのものやその治療は免疫機能の低下を招くことがあり、がん患者さんは細菌、ウイルス、真菌などが引き起こすさまざまな感染症を発症するリスクが高いことが知られています。外出時や動物と触れ合うときなど、日々の生活で感染症を予防するための対策が重要です。
がん患者さんが気をつけたい感染予防対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは主に血液がんの患者さんや、抗がん剤治療中で白血球が減少した固形がん(血液がん以外のがん)の患者さんなど、免疫機能が大きく低下している患者さんに注意していただきたいことについて解説します。
手洗いや食品衛生、入浴、ペットとの接触などの注意点は健康な人にも推奨される普遍的な内容です。さらに、予防接種は全てのがん患者さんに推奨されます。

がん患者さんの日常生活でのヒントとなるQ&Aを掲載しています。

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