がん診断を受けたときのこころの不安

Qがんの診断を受けてから不安で落ち着かず、気持ちも沈んで何もする気が起きなくなりました。こういった気持ちになるのは自分だけでしょうか?

A

3人に1人以上のがん患者さんが、不安などのこころの問題に悩んでいることが報告されています。これは、2013年に厚生労働省研究班によって行われた大規模アンケート調査によるもので、がん患者さん4,054人のうち『不安などの心の問題』の悩みをかかえている患者さんは全体の34.5%を占めていました。

上記のアンケート調査における「不安」とは、「再発・転移の不安」「将来に対する漠然とした不安」「治療効果・治療期間に対する不安」「治るのか・完治するのか」「副作用・後遺症が出るかもしれない」などとされています。
がんと診断されたとき、多くの患者さんは大きな衝撃を受け、不安感や落ち込んだ気持ちを感じます。

不安や落ち込みの主な症状

不安 ※突然胸が苦しくなる、息苦しくなる、吐き気がする、めまいや動悸におそわれる、といった体の発作的な変調も、不安の症状として起こることがあります。 落ち込み

国立がん研究センターがん情報サービス がんと心
https://ganjoho.jp/public/support/mental_care/mc01.html

がん患者さんがかかえる「悩み」のうち、こころの問題は他のさまざまな問題に比べて頻度の高い悩みであることがこれらの報告からわかります。

がん患者さんが体験した悩みの実態

厚生労働省 2013がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査報告書「がんと向き合った4,054人の声」より作成
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000129860.pdf

がん患者さんの日常生活でのヒントとなるQ&Aを掲載しています。

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