がんが免疫力を低下させる理由
Qがんになると、免疫力が低下するのはなぜでしょうか。
A
がん患者さんの場合は、がんそのものや抗がん剤などの治療によって免疫力が低下する場合があります。
がんの種類によって、がんそのものが免疫力を大きく低下させることが知られています。例えば血液がんは、免疫に関わる細胞ががん化し、免疫が正常に働かなくなることがあります。
また、抗がん剤などの治療はがん化した細胞だけでなく、免疫にとって重要な白血球にも作用するので、白血球の数を減らすほか、その機能を低下させてしまうことがあります。こうした治療が免疫に直接影響を与え、免疫力を低下させる原因となります。
さらに、がん治療の副作用やがんそのものが、間接的に免疫力に影響を与えることもあります。副作用やがんの症状によっては、食欲が低下したり、食事がとりづらくなったりすることがあります。これにより、十分な栄養を摂取できなくなり、結果として免疫力も低下してしまうのです。