生活習慣での注意点
Q生活習慣で注意することはありますか?
A
嗜好品はできるだけ控えましょう。
タバコやお酒は、口腔乾燥を引き起こしたり、粘膜を弱くしたりする可能性があり、口の中の環境が悪化します。こうした嗜好品はできるだけ控えることが望ましいでしょう。

?疾患の詳細説明
?口腔乾燥
がんの治療によって唾液を作る細胞がダメージを受けると、唾液の分泌量が低下して口腔乾燥が生じます。
唾液には抗菌作用があり、口の中の細菌の増殖を防いでいます。そのため、唾液が不足して口が乾くと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。原因としては、抗がん剤などの薬剤、頭頸部(脳と目を除く首から上のすべての領域)の放射線療法の副作用のほか、ストレスや口呼吸などがあります。
軽度の場合は、口の中のネバネバ感や乾燥による違和感があります。歯垢や粘膜表面の付着物が増加していくと、口臭も強くなります。重度になると、舌表面のひび割れなども生じ、痛みで食事や会話に支障をきたします。口腔乾燥の状態を放置すると、口の中に多種多数存在する常在菌のバランスが崩れ、口腔感染症が起きやすくなります。
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