がん治療に関するさまざまな支援制度

Q治療に関連する費用や日常生活をサポートしてくれる支援制度について教えてください。

A

がんの治療では、高額療養費制度をはじめとしたさまざまな支援制度を利用することができます。お金や日常生活で困りごとがある場合は、がん相談支援センターやソーシャルワーカーに相談してみましょう。

がんの治療の際には、お金や日常生活を送るうえでの困りごとなど、さまざまな問題に直面します。このような場合に、以下に示したようなさまざまな支援制度を利用することが可能です。
支援制度は、がん患者さんの年齢ごとに利用できるものが異なります。また、がん患者さんを支えるご家族も利用できる制度があります。

主な支援制度

対象患者 患者さん ご家族
生活支援等 治療費支援等 生活支援等 サポート費支援等
全世代共通

患者会

高額療養費制度限度額適用認定証

医療費控除

介護休業・介護休暇※2

 
乳幼児  

小児慢性特定疾病の医療費助成

乳幼児医療費助成制度

ファミリーハウス等

交通費宿泊費補助⾦制度

ひとり親家庭医療費助成

小学生~高校生
大学生(20歳未満)

休学・復学

院内学級(高校生まで)

小児慢性特定疾病の医療費助成

子ども医療費助成制度

大学生
(20歳以上)

休学・復学

就職支援

子ども医療費助成制度

障害年金

   
社会人 会社員

休職・復職

介護保険※1

傷病⼿当⾦

療養⾒舞⾦/療養付加金

障害年金

   
自営業
フリーランス

介護保険※1

国⺠年⾦保険料の免除・猶予制度

国⺠健康保険の⼀部負担⾦の減額・免除制度

障害年金

   
失業中・収入に不安がある

就職支援

介護保険※1

生活保護

国⺠年⾦保険料の免除・猶予制度

国⺠健康保険の⼀部負担⾦の減額・免除制度

障害年金

   

ご利用の際は、厚生労働省のホームページやご加入の公的医療保険(会社の健康保険や協会けんぽ、国民健康保険など)の窓口、お住まいの自治体の窓口に相談し、最新の情報を確認してください。

  1. ※1 介護保険制度は40歳以上が対象です。
  2. ※2 介護休業・介護休暇は、ご家族が会社員の場合に利用できます。

高額療養費制度などの公的支援制度は、治療に伴う経済的な負担を軽減するために設けられています。また、日常生活における困りごとや不安に対しても、お住まいの自治体の窓口やがん相談支援センターがサポートを提供しています。これに加えて、NPO法人をはじめとした患者さんを支援する各種団体も、日常生活や治療を続けるうえでの患者さんやご家族へのサポートなどを行っています。どんな小さな問題でも遠慮なく相談し、必要なサポートを受けることが大切です。
まずは、がん相談支援センターやソーシャルワーカーに相談してみましょう。

障害年金について、より詳しく知りたい方はコラムをご確認ください。

がん患者さんの日常生活でのヒントとなるQ&Aを掲載しています。

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治療(医療用医薬品の処方、選択を含む)に関しては、患者さん個々の特性を考慮し医師・薬剤師等により判断されていますので、不明な点がある場合は必ず医師等の医療関係者にご相談ください。
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