「プロゲステロンモジュレーター」に関する米国Tokai社とのライセンス契約締結のお知らせ

2006年07月24日 プレスリリース

明治製菓株式会社(社長:佐藤尚忠)は、当社が自社創薬した「プロゲステロンモジュレーター」について、米国のTokai Pharmaceuticals, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、CEO:Joseph A. Yanchik Ⅲ、以下Tokai社)に、日本を含む全世界において開発・製造・販売する独占的権利を供与する契約を締結しました。

「プロゲステロンモジュレーター」は、明治製菓が創製した非ステロイド性の経口投与可能な化合物群であり、当社の持つ微生物培養技術を用いた研究から得られた物質を基に合成展開を図り、現在までに数種類の開発候補化合物を見出しています。当初は婦人科領域でも子宮内膜症の適応を想定し開発を進めておりましたが、研究開発領域の変更に伴い自社での研究を中断し、国内外での導出を中心に活動してまいりました。その結果、本剤の適応と考えられる婦人科領域への専門性をもち、早期開発・上市が可能と考えられる米国のTokai社と契約を締結することとなったものです。

Tokai社は、Apple Tree Partners(代表 Seth L. Harrison, M.D.)を筆頭株主として2005年に設立された研究開発型ベンチャー企業で、内分泌系(婦人科領域、加齢性疾患領域)を最注力領域として、本契約以外にも現在大手製薬会社や研究施設から数種類の薬剤の導入を検討しています。一方、当社は、このたびのTokai社とのライセンス契約締結の対価として、契約一時金および化合物の開発段階に応じた一時金ならびに製品売上からのロイヤリティーを獲得します。

ご参考

「プロゲステロンモジュレーター」とは

プロゲステロンレセプターへ結合し、その転写活性を調節する物質。
プロゲステロンレセプターはステロイドレセプターの一種で、一般に子宮、卵巣、乳腺など女性生殖器を中心に発現しており、その内在性結合物質であるプロゲステロンとともに妊娠、出産、性周期の維持などの生殖活動に必須のレセプターである。
プロゲステロンモジュレーターはプロゲステロンレセプターの作用を調節することにより、種々の女性疾患(子宮内膜症等)を改善することが期待される。

以上