注射用カルバペネム系抗菌剤ME1036に関する米国セレキサ社とのライセンス契約締結のお知らせ

2006年11月01日 プレスリリース

明治製菓株式会社(社長:佐藤尚忠)は、弊社が自社創薬した注射用カルバペネム系抗菌剤ME1036について、米国のセレキサ社(Cerexa, Inc. 本社:米国カルフォルニア州アラメダ、CEO:Dennis G. Podlesak)に、日本及びアジア地域を除く全世界において開発・製造・販売する独占的権利を許諾するライセンス契約を締結しました。

ME1036 は、弊社が創製した注射用カルバペネム系抗菌剤です。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)などの薬剤耐性グラム陽性菌に対し殺菌的に作用するとともに、アンピシリン耐性インフルエンザ菌、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生大腸菌、肺炎桿菌などのグラム陰性菌に対しても抗菌活性を示し、各種感染動物モデルにおいても既存薬に優る有用性を明らかにしてまいりました。

感染症領域を主力とする弊社が今回、セレキサ社と本剤のライセンス契約を締結するのは、日本国内では本剤の主な適応を想定するMRSAによる感染症患者が少なく、早期開発が難しい治験環境となっている一方、米国においては、従来の病院内だけでなく市中でのMRSA感染症の患者数も増えており、薬剤のニーズも高いことから、早期開発が可能な状況にあることによるものです。

セレキサ社は2005年に設立された、重症感染症を重点領域として研究・開発・販売を行なうベンチャー企業です。現在、本契約以外に注射用セファロスポリン系抗菌剤の臨床試験を実施中であります。

以上