新規抗血栓剤 CP4715及びEF6265に関する米国メディシノバ社とのライセンス契約締結のお知らせ

2006年11月01日 プレスリリース

明治製菓株式会社(社長:佐藤尚忠)は、弊社が自社創薬した循環器系疾患治療薬(抗血栓剤)の候補物質2剤CP4715及びEF6265について、米国のメディシノバ社(MediciNova Inc. 本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、CEO:岩城裕一)に、日本及びアジア地域を除く全世界において開発・製造・販売する独占的権利を許諾するライセンス契約を締結しました。

CP4715及びEF6265は、両剤とも明治製菓が創製した新薬候補物質です。CP4715は、血栓の形成に主要な役割を果たす糖タンパク(GP) IIbIIIaレセプター、及び白血球接着等に関与するインテグリン(細胞接着分子)αvβ3の両方に拮抗する作用を有し、EF6265は、生体内の血栓溶解抑制因子である血漿中カルボキシペプチターゼB(CPB:活性型thrombin-activatable fibrinolysis inhibitor [TAFIa]とも呼ばれています)の阻害作用を有します。ともに循環器系疾患治療等を想定し開発を進めておりましたが、研究開発領域の変更に伴い自社での研究を中断し、国内外での導出を中心に活動してまいりました。その結果、日本企業からの導入実績が多く、早期開発・上市が可能と考えられる米国のメディシノバ社と契約を締結することとなったものです。

メディシノバ社は、2000年に設立された、様々な疾患領域の新規医薬品の導入・開発・販売に特化した企業です。弊社の2剤以外にも、主として日本の製薬企業から薬剤を導入し、現在8品目の臨床試験を実施しており、導入品開発に高い実績をもっています。

以上