抗体医薬に関するシンフォジェン社との共同研究開発契約締結のお知らせ

2006年12月11日 プレスリリース

明治製菓株式会社(社長:佐藤尚忠)は、シンフォジェン社(Symphogen A/S 本社:デンマーク・コペンハーゲン、CEO:Kirsten Drejer)との間で、感染症関連疾患における治療・予防を目的としたヒトポリクローナル抗体医薬の全世界における研究開発・販売に関する共同研究開発契約を締結いたしました。

ポリクローナル抗体とは、特定の抗原に対する免疫応答によって生体内に作られ、その抗原に特異的に結合するたんぱく質分子(抗体)のうち、単一の部位を認識する抗体(モノクローナル抗体)の混合物です。細胞膜表面上に様々な抗原を持つ病原微生物の排除には、単一の抗原を標的としたモノクローナル抗体よりも、多様な抗原を標的としたポリクローナル抗体の方が有効性が期待されます。

本契約の期間中、弊社は、自社で保有する抗原情報を基に、シンフォジェン社の抗体分離・製造技術を利用して、目的とするヒトポリクローナル抗体医薬の探索をシンフォジェン社と共同で実施いたします。また、弊社は抗体医薬の製造販売承認取得に向け、米国を含む全世界において非臨床試験および臨床試験を実施いたします。
なお、本契約により弊社は、契約一時金、抗体医薬の開発段階に応じた一時金および製品販売に伴うロイヤルティーを同社へ支払うと共に、研究期間中の費用を負担することになります。一方、シンフォジェン社は欧米地域に限り、将来弊社とともに抗体医薬を共同開発、共同販売できるオプション権を留保することとなります。

シンフォジェン社は2000年に設立されたベンチャー企業で、自社で保有する独自のヒト抗体の同定や製造技術を基盤に、各種疾患治療・予防のための抗体医薬の研究・開発を複数進めております。

以上