農業用殺虫剤 ME5343に関するBASF社とのライセンス契約締結のお知らせ

2010年05月25日 プレスリリース

明治製菓株式会社(本社:東京都中央区、社長:佐藤 尚忠)とドイツのBASF社とは、2010年5月25日付で、明治製菓が開発中の農業用殺虫剤 ME5343 に関するライセンス契約を締結いたしました。 この契約に基づき、当社は、日本及びアジアの一部の国を除く全世界における、本剤の独占的開発・商業化権を、BASF社に許諾します。

ME5343は、当社が学校法人北里研究所との共同研究で見出した化合物です。アブラムシ類に著効を示し、コナジラミ類、カイガラムシ類にも高い効果が期待されます。適用作物として、野菜、果樹、豆類、小麦等が考えられ、作物への直接散布の他、種子へのコーティング等、幅広い使用方法が可能です。更なる特徴として、動物への安全性が高く、ミツバチや対象害虫に対する天敵生物等の有用な環境生物への影響が極めて少ないこと、また、分解が早く作物や土壌への残留が少ないため、環境への負荷も少ないことが挙げられます。

現在、殺アブラムシ剤の主要市場である欧州を中心として、より安全性が高く、環境への負荷の少ない薬剤の使用を目指し、農薬登録基準等の規制が大幅に強化されています。安全性が高く、環境負荷の少ないME5343は、厳格化された農薬登録基準を満たし、次代の殺虫剤として、市場で大きな役割を果たすことが期待されます。

今後、当社及びBASF社は、一日も早い本剤の世界市場での上市を目指し、互いに協力して本剤の開発を進めて参ります。

以上