うつ病治療薬「リフレックス®錠 15mg」投薬期間制限解除のお知らせ

2010年09月30日 プレスリリース

明治製菓株式会社(本社:東京都中央区 社長:佐藤尚忠)は、うつ病治療薬「リフレックス®錠15mg」(一般名:ミルタザピン)の新医薬品に関わる14日間を限度とする投薬期間制限(厚生労働省告示第97号に基づく)が2010年9月末日をもって終了することをお知らせします。

本剤は世界的に『ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA: Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)』に分類され、ノルアドレナリン神経及びセロトニン神経を賦活する機序を有する、本邦で唯一の作動性抗うつ薬です。本剤は医学誌『ランセット』に掲載された、抗うつ薬の有効性と安全性に関する大規模研究1)においても、新規抗うつ薬12種類の中で最も有効性が高い抗うつ薬であると評価されています。また本剤はQOLの改善にも相関する寛解率が高いことが知られています2)

うつ病の薬物療法は、維持療法など長期にわたることが多いため、通院に要する患者さまの負担も重いものと推察されます。本剤の14日分以上の投薬が可能になることにより、患者さまのQOL向上につながるものと期待しています。

また当社は、線維筋痛症患者を対象とした臨床試験を開始するなど、本剤の可能性を引き出すことによって、中枢神経系疾患を重点領域の一つとする「スペシャリティ&ジェネリック・ファルマ」として、同領域の治療満足度向上に貢献してまいります。

以上

1) 
Cipriani A, Furukawa TA, Salanti G, et al,: Lancet, 2009; 373: 746-758.
2) 
Thase ME, Nierenberg AA, Vrijland P, et al,: Int Clin Psychopharmacol. 2010; 25(4): 189-198.

「リフレックス®錠 15mg」の製品概要

製品名

「リフレックス®錠 15mg」

一般名

ミルタザピン

製造販売承認日

2009年7月7日

薬価基準収載日

2009年9月4日

薬価

169円30銭/錠

発売日

2009年9月7日

効能・効果

うつ病・うつ状態

用法・用量

通常、成人にはミルタザピンとして1日15mgを初期用量とし、15~30mgを1日1回就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状に応じ1日45mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ行うこと。