統合失調症治療薬ジプラシドンに関するライセンス契約締結のお知らせ

2011年03月14日 プレスリリース

明治製菓株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐藤 尚忠、以下「明治製菓」)とラクオリア創薬株式会社(本社:愛知県知多郡、代表取締役社長:長久 厚、以下「ラクオリア創薬」)は、本日、第二世代(非定型)統合失調症治療薬ジプラシドン(一般名)に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。

これにより、明治製菓は、ラクオリア創薬よりジプラシドンに関する日本における独占的な開発権および販売権の許諾を受け、その対価として契約締結時一時金および開発段階等に応じたマイルストーンならびに上市後には売上高に対する一定料率のロイヤリティーをラクオリア創薬に支払います。なお、ラクオリア創薬は、日本で本剤を商業化する権利を米国ファイザー社(以下「ファイザー」)から譲渡されております。

統合失調症は、幻覚や妄想など多様な症状を呈する精神疾患のひとつで、約100人に1人の割合で罹患するといわれています。ジプラシドンは、脳内のセロトニン5-HT2AおよびドパミンD2受容体を選択的に遮断することで治療効果を発揮する薬剤です。本剤は、ファイザーが開発し、すでに76の国と地域で販売されており、2010年の全世界での売上は10億ドル以上です。既存の第二世代統合失調症治療薬と同等の効力を有しながらも、体重増加や血糖値上昇などの副作用が少ないことを特長とし、米国の治療ガイドラインには第一選択薬として収載されています。

今後は、これまでに国内外で蓄積された豊富な臨床試験成績を利用し、ラクオリア創薬の協力のもと明治製菓が開発を進め、国内におけるジプラシドンの一日も早い上市を目指してまいります。

以上