慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬共同プロモーションに関する契約の締結について

2016年01月15日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 大吉郎、以下、Meiji Seika ファルマ)とノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダーク・コッシャ、以下、ノバルティス ファーマ)は、ノバルティス ファーマが慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)の治療薬として製造販売している「ウルティブロ®吸入用カプセル」(一般名:グリコピロニウム臭化物/インダカテロールマレイン酸塩、以下、「ウルティブロ」)および「シーブリ®吸入用カプセル50 μg」(一般名:グリコピロニウム臭化物、以下「シーブリ」)について、国内における共同プロモーションに関する契約を締結しましたのでお知らせいたします。

この契約により、Meiji Seika ファルマとノバルティス ファーマは、2016年2月1日以降、国内において両製品の共同プロモーションを開始いたします。

Meiji Seika ファルマは、COPD領域において高い専門性を有しているノバルティス ファーマと協力することにより、幅広い治療提案が可能となるとともに、より多くの患者さんのニーズに合った治療につながることを期待しています。

Meiji Seika ファルマは呼吸器疾患治療薬においても適正使用の情報提供を通じ医療に貢献してまいります。

以上

参考

COPDについて
COPDは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することで生じた肺の炎症性疾患です1)。世界各国のCOPD有病率は10%前後であり、世界保健機構(WHO)の調査によれば、2020年には死亡原因の第3位になると予想されています2)臨床的には、徐々に生じる労作時の呼吸困難や慢性の咳、痰を特徴としますが、これらの症状に乏しいこともあります。さらにCOPDは、肺以外にも全身性の影響をもたらして併存症を誘発すると考えられることから全身性疾患として捉えられており、併存症を含めた包括的な重症度の評価と管理を行う必要がある疾患です。
「ウルティブロ」について
2013年11月に日本で初めて発売されたデュアルブロンコダイレーター(Dual Bronchodilator)である本剤は、作用機序の異なる長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるグリコピロニウム臭化物と長時間作用性β2刺激薬(LABA)であるインダカテロールマレイン酸塩の配合剤です。専用の吸入器「ブリーズヘラー®」を用いて吸入する1日1回の薬剤です。
「シーブリ」について
2012年11月に発売され、初回投与から速やかにCOPD患者さんの呼吸機能を改善し、1日1回の吸入で24時間効果が持続するLAMAで、グリコピロニウム臭化物を有効成分とする薬剤です。

参考文献

  • 1)日本呼吸器学会COPDガイドライン第4版作成員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患) 診断と治療のためのガイドライン,メディカルレビュー社,東京,2013
  • 2)Murray CJ, Lopez AD: Alternative projections of mortality and disability by cause 1990?2020: Global Burden of Disease Study, Lancet 349:1498-1504,1997