新規殺虫剤フルピリミンのインドにおけるライセンス契約締結に関するお知らせ

2018年03月27日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)とアリスタ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼最高経営責任者:小林久哉、以下「アリスタ」)はこの度、新規農業用殺虫剤「フルピリミン」(一般名、開発コード:ME5382)について、インドにおけるライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。同契約に基づき、Meijiはアリスタに水稲分野における独占的開発権および販売権を許諾し、調印時一時金および開発マイルストンを受け取ります。Meijiはアリスタに原体を供給し、アリスタは製剤の製造および普及・販売を担当します。

フルピリミンは、Meijiが創出し、国内外で開発中(日本は登録申請済み)の新規殺虫剤です。ウンカ類、メイチュウ類などの水稲害虫に対して高い殺虫効果を示し、既存薬剤に対する感受性が低下した害虫にも卓効を示します。また本剤はミツバチに対する毒性が低く、既存薬剤の使用が規制される場面でも使用可能な薬剤として期待されます。

インドの水稲栽培面積は世界最大(4,400万ha1)で、生産量は全世界の21%2を占めます。病害虫による生産量被害はおよそ45%に上り3、中でもメイチュウ類およびウンカ類は3,000万ha以上の水稲に被害をもたらします4。フルピリミンは、1回の薬剤処理により、栽培初期に発生するメイチュウ類だけでなく、中〜後半期に発生するウンカ類までを防除する画期的な薬剤です。

Meijiとアリスタは、この革新的な防除技術をインドへ提供することにより、同国の農業の発展、食糧の安定生産による人びとの豊かな暮らしに貢献いたします。Meijiは、本剤を世界展開するとともに、今後も環境に配慮した安全性の高い画期的な新剤を創出して参ります。

以上

  • 1;2010-2011〜2014-2015の平均面積, Government of India, Ministry of Agricultural & Farmers Welfare報告,
  • 2;2010-2011年の生産量, India Rice Market - Growth and Trends, forecast to (2017-2022), Mordor Intelligenceレポート (2017年12月発行),
  • 3;India Crop Protection Chemicals (Pesticides) Market - Growth, Trends and Forecast (2017-2022), Mordor Intelligenceレポート (2017年12月発行),
  • 4;2014-2016年防除実績からのアリスタ社推定値

参考

アリスタ ライフサイエンス株式会社

アリスタ ライフサイエンスは、あらゆる農作物の栽培場面において、収穫物の品質向上並びに収量増加に貢献する革新的なソリューションをグローバルに提供する企業です。250以上の有効成分を有し、種子処理、バイオソリューションを含むスペシャリティ製品の開発登録、製剤製造、マーケティングおよび販売に特化した事業を展開しています。60ヶ国にまたがり、3300名の従業員を有し、2017年はおよそUS$1.9 billionの売上実績があります。アリスタ ライフサイエンスは、多分野で高い技術に基づくスペシャリティ化学製品をグローバルに提供するプラットフォーム・スペシャルティ・プロダクツ・コーポレーション (NYSE:PAH) のグループ企業です。