新規β-ラクタマーゼ阻害剤nacubactamの開発・商業化を目的とする合弁会社「ナキュジェン・セラピューティクス」の設立に向けた基本合意書締結に関するお知らせ

2019年01月08日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)とフェドラ・ファーマシューティカルズ(本社:カナダ アルバータ州エドモントン市、社長兼CEO:クリストファー・G・マイセティック、以下「フェドラ」)はこのたび、新規β-ラクタマーゼ阻害剤nacubactam(国際一般名、化合物番号:OP0595/FPI-1459/RO7079901)の開発・商業化を目的とする合弁会社ナキュジェン・セラピューティクス(NacuGen Therapeutics Inc.、本社:カナダ アルバータ州、以下「NacuGen」)の設立に向けた基本合意書を締結しましたので、お知らせします。今後詳細についてMeijiとフェドラで協議を進め、本年上半期中の会社設立を予定しています。

Nacubactamはユニークな作用機序を有し、β-ラクタム系抗菌薬と併用することによりβ-ラクタマーゼを産生する薬剤耐性菌に対する抗菌力を高める薬剤です。同剤は、世界的に問題となっている薬剤耐性菌による感染症の治療に貢献することが期待されます。

MeijiとフェドラはNacuGenに出資するとともに、両社が保有するnacubactamの開発・商業化に必要な特許等の権利および技術情報の使用をNacuGenに許諾します。これに基づきNacuGenは、日本を除く世界で複雑性尿路感染症、院内肺炎、人工呼吸器関連肺炎、および複雑性腹腔内感染症を適応症としてnacubactamの開発を進める計画です。

なお、Meijiとフェドラは2015年に日本を除く世界におけるnacubactamの開発・商業化の権利をF.ホフマン・ラ・ロシュ(本社:スイス バーゼル市、CEO:セヴリン・シュヴァン)にライセンスし、同社で臨床第Ⅲ相試験開始の準備が進んでいましたが、ライセンス契約の終了によりnacubactamの開発・商業化に関する全ての権利が返還され、今後はMeijiとフェドラが開発を継続します。

Meijiとフェドラは、NacuGenにおける耐性菌用抗菌剤の開発を通じて、人々の健康に貢献します。

以上

参考

フェドラ・ファーマシューティカルズ(Fedora Pharmaceuticals Inc.)について
2012年に設立され、本社をカナダのエドモントン市に置くバイオテクノロジー企業であり、多剤耐性菌を標的とした抗菌剤の研究開発を行っています。
詳細は同社ホームページをご参照ください。(URL: