そう痒症改善剤「TRK-820」のタイ、インドネシアにおけるライセンス契約締結について

2019年01月18日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)はこのたび、東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)との間で、東レが開発したそう痒症改善剤「TRK-820」(東レ開発番号、一般名:ナルフラフィン塩酸塩)口腔内崩壊錠(OD錠)に関する独占的ライセンス契約を締結しました。本契約に基づき、Meijiは、タイ、インドネシアにおいて本製品を独占的に開発及び販売する権利を取得し、その対価として東レに対して契約一時金、および開発の進捗に応じたマイルストンを支払います。

TRK-820は、「レミッチ®※1カプセル 2.5µg」、「レミッチ®OD錠2.5µg」の販売名で、透析患者、慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)を効能・効果として日本国内において販売されております。

中でもレミッチ®OD錠は、水あり・水なし、どちらの服用も可能であることから、高齢者など嚥下機能が低下している患者さんや、水分摂取の制限が必要とされる患者さんの服薬コンプライアンス※2向上につながることが期待されます。

Meijiは、医薬品製造販売拠点としてタイ、インドネシアにそれぞれ連結子会社であるタイ・メイジ・ファーマシューティカル Co., Ltd.およびPT.メイジ・インドネシア・ファーマシューティカル・インダストリーズを有しており、特にASEAN地域の現地販売拡大、プレゼンス強化を成長戦略の一つとして推進しています。一方、東レにおいても「TRK-820」の販売地域拡大を目指しており、今回の両社間契約は製品価値の最大化につながると考えています。

タイでは末期腎臓病患者が多く、血液透析医療に対するニーズが高い国の1つです。東レとMeijiは、タイ、インドネシアで、これまで有効な治療法がない透析、慢性肝疾患の患者さんが訴えるかゆみの軽減に大きく貢献できるものと期待しています。

東レおよびMeijiは、今後とも、そう痒症患者さんのQOL(Quality of Life)向上のために、より良い製品開発、普及に全力で取り組みます。

以上

  • ※1「レミッチ®
    レミッチ®は、東レが創製した世界初の選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動薬です。
    レミッチ®は鳥居薬品の登録商標です。
  • ※2服薬コンプライアンス
    服薬コンプライアンスとは、患者が規定通りに薬剤を服用することです。

各社概要

■Meiji Seika ファルマ株式会社の概要
(1)事業内容:医療用医薬品、農薬、動物薬の製造販売等
(2)所在地:東京都中央区
(3)設立:1916年
(4)代表者:代表取締役社長 小林 大吉郎
(5)売上高:1,685億円(2018年3月期)
■東レ株式会社の概要
(1)事業内容:繊維、機能化成品、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、ライフサイエンス、その他の製造・販売
(2)所在地:東京都中央区
(3)設立:1926年
(4)代表者:代表取締役社長 日覺 昭廣
(5)売上高:22,049億円(2018年3月期)