新規殺虫剤「フルピリミン」のIRAC作用機構分類4Fグループ決定のお知らせ

2021年05月10日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)は、新規殺虫剤「フルピリミン」がIRAC(Insecticide Resistance Action Committee)の新規サブグループ4Fに分類されたことをお知らせいたします。

「フルピリミン」は、Meijiが創出した新規殺虫剤であり、既存の殺虫剤とは異なる作用機作を有しており、ニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、アンタゴニスト(遮断薬)として作用します。このたび、IRACグループ4の新規サブグループ4F(ピリジリデン系)に唯一の薬剤として分類されました。初期害虫、ウンカ類、チョウ目害虫などの幅広い害虫に高い効果を示すとともに、各種殺虫剤に対し感受性が低下した害虫に対しても効果を示します。
加えて本剤の特長は、ミツバチに対する毒性が低く(急性経皮毒性LD50:>100μg/bee、急性経口毒性LD50:>53.6μg/bee)、環境に与える負荷が小さいことです。

なお、「フルピリミン」を含有する製剤は、「リディア®箱粒剤」、「エミリア®フロアブル」として国内で販売をされており、農家の方のニーズに応じた製剤のラインナップを今後揃えていく予定です。また、海外でも開発を進めており、アジア地域※1での水稲分野、およびグローバル※2種子処理分野において、Meijiは、アリスタライフサイエンス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼最高経営責任者:小林久哉)※3に独占的な開発、販売権を許諾しています。

Meijiはこれからも世界の農業に貢献する画期的な新剤を創出して参ります。

以上

  • ※1インド・インドネシア・ベトナム・フィリピン・マレーシア・カンボジア・ミャンマー・パキスタンおよびバングラデシュは独占。中国は非独占
  • ※2日本・韓国・台湾を除く独占。中国は非独占。
  • ※3アリスタは、2019年1月31日付でUPL Limitedの子会社となりました。