豚浮腫病ワクチン「エコポークシガ」新発売のお知らせ

2021年06月11日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎) は、本日、豚浮腫病ワクチン「エコポークシガ」を発売しましたのでお知らせいたします。

エコポークシガは、無毒変異型志賀毒素(Stx2e)を有効成分とし、国内で初めて承認を取得した豚浮腫病に対するワクチンです。浮腫病は、志賀毒素産生性大腸菌から産生される志賀毒素によって発症します。主に離乳した子豚に発生し致死率が高い病気です。散発的に起こりますが、時に豚群全体で発症し、長期化することもあります。農場経営者の経済的損失が大きく問題となっておりました。エコポークシガはこの浮腫病による死亡率を低減し、臨床症状を軽減させるワクチンです。
同剤は生後4日齢以上の豚に1mLを1回投与することで、移行抗体によるワクチン効果への阻害がなく、浮腫病好発時期に免疫が持続し、豚を浮腫病のリスクから守ることができます。さらに、ワンショットで済むため、豚のストレスや作業者の負担を軽減することができます。また、欧州を中心に7,500万頭以上の使用実績があり、国内で実施した臨床試験でも有効性と安全性が実証されています。

One Healthの観点より、畜産分野の「抗菌剤の慎重使用」が推進される中、エコポークシガは、持続可能な畜産業の一助となる製品です。Meiji Seika ファルマは、動物の健康を守ることを通じて、安心・安全な畜水産物の安定供給と生産性向上に寄与し、畜水産業のさらなる発展に貢献してまいります。

以上

参考

製品概要

製品名 エコポークシガ
成分及び分量 本品100mL中、有効成分として組換え大腸菌221/001株で産生される無毒変異型志賀毒素(Stx2e)(シード)3.2×108ELISA単位以上
効能又は効果 浮腫病による死亡率の低減及び臨床症状の軽減
用法及び用量 生後4日齢以上の豚に1回1mLを頚部筋肉内に投与する
包装 100mL(100頭分)

Meiji Seika ファルマ株式会社の動物薬事業について

Meiji Seika ファルマ株式会社の動物薬事業は、1955年の動物用ペニシリン飼料添加剤「メイリッチP」発売から参入し、60年以上にわたり動物の健康を守ることを通じて、安全・安心な畜水産物の安定供給と生産性向上に寄与し、畜水産業の更なる発展に貢献しています。またコンパニオンアニマルの健康及びQOL向上にも貢献しています。