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2025-26年 秋冬 インフルエンザ&新型コロナワクチン接種ガイド

2025年8月時点

2025-26年 秋冬の接種、何が変わる?

定期接種化と対象者の変更 2024年3月で、新型コロナワクチンは「特例臨時接種」の期間を終え、現在はインフルエンザと同じように「定期B類接種」に切り替わっています。

これにより、接種費用は原則有料となっていますが、自治体によっては、65歳以上の方や基礎疾患をもつ方に対し、助成制度を設けている場合があります。詳しくはお住まいの自治体の案内をご確認ください。

「無料じゃなくなったから、もう打たなくていい?」それは誤解です 新型コロナウイルスは現在も、年間を通して患者が出続けている感染症です。
軽症でも感染力が強く、家庭内で高齢の親や基礎疾患のある家族にうつしてしまうケースもあります。
また、受験や学校行事の直前に感染すると、出席停止や体調不良で大きな影響が出ることも。
家庭を単位にした予防が、子どもを守ることにもつながります。

  • 家族に基礎疾患のある人がいる
  • 乳児やまだ接種できない子どもと関わる機会がある
  • 学校・職場・施設など、集団での活動が多い環境にいる

そんな時、自分が感染源にならないための“予防の輪”を意識することが、とても大切です。

今年も、「費用の有無」ではなく「今の自分と家族の健康を守るために必要かどうか」を軸に、ご家族・医師と相談することが大切です。

感染症予防の基礎知識~ワクチンの役割と考え方~

いつ接種するのがベスト?

漫画のイラスト画像

受験生や高齢の家族と一緒に暮らす方、“絶対に休めない予定”がある方は、早めの接種が安心です。
かかりつけ医に相談しながら、家族全体のスケジュールを立てるのがおすすめです。

インフルエンザワクチンは「毎年秋に1回」が基本 季節性インフルエンザは冬に流行することが多いため、9月下旬〜11月中旬に接種しておくと、流行期をしっかりカバーできます。
接種後に免疫がつくまで約2週間、効果は3〜5か月ほど持続します。13歳以上の方は1回接種、6ヵ月以上13歳未満のお子さんは2回接種(2〜4週間空けて)が基本です。

コロナワクチンは「予定に合わせて備える」のがコツ 新型コロナは、インフルエンザのような“季節性”があまりなく、年間を通じて感染者が出ています。受験や旅行、結婚式、仕事の繁忙期など“絶対に休めない予定”の1〜2か月前に接種することを検討しましょう。
接種から2週間ほどで免疫がつき、その後、2〜3か月は比較的高い予防効果が期待できます。

インフルとコロナ、同時接種も可能です インフルエンザと新型コロナのワクチンは、同日に左右の上腕など別の部位に打つことが可能です。忙しいご家庭にとっては、通院の回数が減らせるのが大きなメリットです。
副反応についても、重なってそれぞれのワクチンを接種した以上に強く出るわけではないと報告されています。ただし、過去に強い副反応が出たことがある方や、体調に不安がある場合などは、別日での接種を選ぶこともできます。
事前に医師に相談し、無理のないスケジュールで進めましょう。

ワクチン接種の意義とは?

「ワクチンを打ったのに、かかったことがある」
そんな経験から、「接種する意味がないのでは?」と感じている方もいるかもしれません。

ワクチンは、病原体への免疫をつけ重症化などを防ぐ手段になります。
特に、高齢の方や基礎疾患がある方などはそうでない方よりも重症化するリスクが高いとされています。自分自身の感染を防ぐだけでなく、周囲の方を守るためにも適切な感染対策が重要です。

私たちの体を守る免疫には、一度侵入してきた病原体(病気を引き起こす細菌やウイルスなど)を記憶し、次に入ってきた際により早く対処する機能が備わっています。ワクチンはこの仕組みを利用し、ある病原体に対して特異的にはたらく機能(免疫)を獲得させます。つまり、新型コロナワクチンは新型コロナウイルスへの、インフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスへの免疫をつけ、感染や発症、重症化に対して能動的に予防を図る方法なのです。

接種を迷った時の考え方

出典:厚生労働省「予防接種・ワクチン情報」より当社作成

監修医師:中野 貴司 川崎医科大学 小児科学特任教授、日本小児科学会 小児科専門医・指導医、日本感染症学会 感染症専門医・指導医、ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター

ワクチンで備える 2025 - 26年秋冬 インフルエンザ&新型コロナワクチン接種ガイド