ワクチンを接種することで、ウイルスや細菌などに対する獲得免疫(抗体など)を前もって準備しておくことができます。
自然免疫
生まれつき体に備わっている「何か異物が来たら反応する」しくみ。
獲得免疫(抗体など)
「このウイルスは知っているぞ!」と素早く対応できるしくみ。妊娠中に受けたワクチンの抗体が、赤ちゃんにも移って守ってくれることもあります(母子免疫)
ウイルスや細菌に感染したとしても、発症や重症化を防ぐことが、ワクチンのいちばんの目的です。
ただ、免疫は年齢や体調によっても違います。
赤ちゃんは、まだ免疫が未熟で、いろんな病気にかかりやすく、高齢の方は、免疫が弱くなっていて、重症化しやすいです。
そこで大切なのが、家族の中で「免疫のある人」が増えること。それが、いわゆる「家庭の中の集団免疫」です。
家庭内の“集団免疫”
集団免疫とは、周囲の人が病気にかかりにくい状態をつくることで、感染の広がりを防ぐ力のことです。
家族のほとんどがワクチンを接種して免疫を持っていれば、たとえ誰かが外でウイルスをもらってきても、家の中でそれ以上広がる可能性がぐんと下がります。
- ・乳児や予防接種がまだのお子さんがいる
- ・妊娠中の方や、高齢の親と一緒に住んでいる
- ・持病があって重症化しやすい家族がいる
そんなご家庭では、 “自分の予防”が、実は“家族を守る力”にもなります。
ワクチンで防ぐことができる感染症