仕事と介護の両立:仕事の継続

Q【仕事と介護の両立】家族ががんになり、家で介護することになりました。休職するか、仕事を辞めるか、悩んでいます。

A

仕事は、生活に必要なお金を得る手段であるとともに、人によっては生きがい、やりがいの源、また社会とのつながりとなるものです。だからこそ、まずは仕事を辞めない方法を考えてみましょう。

少子高齢化の進展や共働き世帯の増加に伴い、働きながら病気の家族の介護をする人は増加しています。
多くの場合、介護に携わる人は働き盛りの年齢であることが多いです。そのため、仕事と介護の両立が難しくなり、退職に至るケースが増加しており、介護離職は社会的な課題となっています。こうした背景を踏まえ、厚生労働省が主幹となって、介護による労働者の離職を未然に防止し、男女ともに希望に応じて仕事と介護を両立できる社会を実現するため、介護に携わる労働者の就業継続を推進するためのさまざまな取り組みが行われています。

介護を必要とする本人は、あなたにどのようなことを望んでいるでしょうか?
“あなたにそばにいてほしい”“あなたに介護をお願いしたい”“身の回りのことはなるべく専門家に任せ、あなたには無理のない範囲でサポートしてほしい”“あなた自身の生活を大切にしてほしい”など、一人ひとり思いや希望は違うと思います。
そして、あなた自身は、今何を優先したいと思っていますか?
患者さんを含む家族の中でも思いや希望が異なり、すり合わせが必要になることがあるかもしれません。
仕事を辞めることより、再就職の方が難しい場合も考えられます。また、仕事を辞めた場合に当面の経済的な生活基盤が維持できそうかなど、一度立ち止まって考えてみましょう。

職場に、仕事と介護の両立に悩んでいることを話せそうな人はいますか?職場の上司や人事労務担当者などに話してみると、利用できる福利厚生制度や工夫について情報をもらえると思います。

お住まいの地域の地域包括支援センターでは、介護保険サービスの利用の相談、地域密着型情報を得ることが可能です。

病院の相談窓口やがん相談支援センターは、家族のみでも、患者さんと家族同席でも利用可能です。あなたの仕事と介護とのバランスのとり方について、相談員(看護師やソーシャルワーカーなど)と一緒に考えてみるのはいかがでしょうか? 担当医師や看護師に、「介護が必要な期間は、どのくらいになると予想されますか?」と質問しておくと、自分が今、何を優先するかを考えるヒントになることがあります。
まずは、仕事を続けながら無理のない範囲での工夫や支援の利用を考えてみましょう。その上で、必要に応じて環境や働き方を見直していく道も検討していきましょう。

がん患者さんの日常生活でのヒントとなるQ&Aを掲載しています。

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