ワクチンを接種して、成分を体に入れる。
「病原体が入ってきた」と体が認識し、免疫が働いて病原体の攻撃に備える。
実際に病原体が入ってきた際に免疫が素早く反応し、感染や発症、重症化を防ぐ。
ワクチンを投与
ワクチンを接種して、成分を体に入れる。
免疫が働く
「病原体が入ってきた」と体が認識し、免疫が働いて病原体の攻撃に備える。
病気を防ぐ
実際に病原体が入ってきた際に免疫が素早く反応し、感染や発症、重症化を防ぐ。
ワクチン接種を判断する際には、副反応が起こる可能性や、ワクチンを接種せず病気にかかった時の危険性など、安全性と有効性の双方を考慮し、医師と相談の上、よく考えることが大切です。
※副反応について詳しい内容はこちらをご確認ください
副反応について
「日本ワクチン産業協会ホームページ」
http://www.wakutin.or.jp/data/mother/vaccination6.html
1798年、イギリスの医師ジェンナーが「牛痘にかかると天然痘にかからない」という民間伝承に着目し、牛痘の病原体を利用した「種痘法」という予防法を確立しました。その後、1880年代にフランスの細菌学者パスツールが現在のワクチンの基礎となるものを開発しました。
日本では終戦後、天然痘や腸チフスなどの感染症のまん延や死亡率の高さが問題となっており、1948年に「予防接種法」が制定されました。その後、ワクチンの普及により、感染症の患者や死亡者は激減し、感染拡大したポリオも1980年を最後に発生が見られなくなりました。
2000年代に入ると、風しんのような一度収束したにも関わらず再び感染が拡大する再興感染症や、新型インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の流行によりワクチンへの関心が高まり、予防接種施策がさらに推進されるようになりました。
出典:国立感染症研究所ホームページ
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/445-smallpox-intro.html)を元に作成
日本は医療先進国といわれていますが、ワクチンに関しては先進諸国と比べて接種できるワクチンの種類が少ないことが問題視されていました。このことはワクチン・ギャップと呼ばれました。
予防接種には、法律に基づいて市町村が主体となって実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。接種費用は、定期接種は公費ですが、任意接種は自己負担となります。日本の「任意接種」は、おたふくかぜワクチン、A型肝炎ワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどです。
(2023年5月現在)
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気のことです。
インフルエンザには季節性インフルエンザと新型インフルエンザの2つの種類があります。季節性インフルエンザは、日本で毎年12月から3月に流行し、新型インフルエンザはこれまでに人が感染したことのない新しいタイプのインフルエンザです。
インフルエンザを予防する有効な方法の一つに挙げられるワクチンを接種することで発病の可能性を減らし、重症化を予防することができます。現行のインフルエンザワクチンの安全性は高いと評価され、その効果は発症予防だけでなく、重症化予防も期待されます。インフルエンザについて、正しい知識をもって、病気を予防しましょう。