受験シーズンの
感染症対策ガイド

2026年10月公開

秋から冬にかけては、お子さんの受験勉強だけでなく体調管理も気になる時期です。学校や塾での感染症の流行、学級閉鎖、家族からの家庭内感染、ワクチン接種のタイミングなど、不安に感じることも多いのではないでしょうか。受験生を支えるご家庭でできる感染症対策を、やさしく解説します。

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矢印 感染対策に関するQ&A
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矢印 私と家族のワクチン
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受験期の感染症対策では、学校や塾での流行、学級閉鎖、ワクチン接種のタイミング、試験本番期の体調管理、家族が体調不良になった時の対応など、迷いやすいポイントがたくさんあります。
家庭でできる備えを知っておくことで、受験生が安心して本番を迎えるサポートにつながります。

医師に聞く

受験シーズンの
感染症対策Q&A

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受験シーズンは、なぜ感染症対策が大切なのでしょうか?

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受験シーズンは、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など、感染症が流行しやすい時期と重なることがあります。
学校や塾、模試、試験会場など、人が集まる場所に行く機会も増えます。また、受験生本人だけでなく、家族が感染症にかかり、家庭内で広がることも心配のひとつです。
感染症を完全に避けることはできませんが、日頃から基本的な感染対策を続け、体調の変化に早めに気づけるようにしておくことが大切です。

感染対策の基礎知識
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受験シーズンにインフルエンザ・新型コロナをとくに注意するのはなぜですか?

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インフルエンザや新型コロナウイルス感染症は、感染力が強く、受験直前の予定に影響しやすい感染症です。
新型コロナウイルス感染症の潜伏期間は1〜5日程度(平均2〜3日)、インフルエンザは1〜3日が一般的です。家族や友人が感染した数日後に、自分も発症することがあります。
さらに、新型コロナウイルス感染症では、症状が出る前や無症状でも周囲に広げてしまうことがあります。インフルエンザも、発症する1日前くらいからウイルスを出し始めるといわれています。本人が「まだ大丈夫」と思っていても、家族や周囲にうつしてしまう可能性があるため、注意が必要です。

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また感染した場合は、登園・登校を控える期間の目安があります。

感染症 登園・登校の目安
新型コロナ
ウイルス感染症
発症から5日経過、かつ、症状が軽快して24時間以上を経過
インフルエンザ 発症から5日経過、かつ、解熱して2日(幼児は3日)以上を経過

受験直前に感染すると、学校や塾、場合によっては試験日程にも影響が出る可能性があります。そのため、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症について早めに知り、家族で備えておくことが大切です。

※実際の対応は、学校・園・受験校の案内や医師の指示をご確認ください。

インフルエンザの
症状と予防・治療の基本ガイド
新型コロナウイルス感染症の
症状と予防・治療の基本ガイド
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試験までの追い込み期に、家庭でできる感染症対策はありますか?

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追い込み期は、勉強や塾、模試などで忙しくなり、生活リズムが乱れやすい時期です。 まずは、毎日の基本的な感染対策を続けることが大切です。
家庭では、以下を意識してみましょう。

  • 帰宅後や食事前には、石けんと流水で手を洗う
  • 咳やくしゃみが出る時は、マスクやティッシュ、袖などで口と鼻をおおう
  • 部屋の換気を行う
  • 帰宅後や食事前には、石けんと流水で手を洗う
  • 睡眠不足が続かないようにする
  • 食事をきちんととり、生活リズムを整える
  • 発熱、咳、のどの痛み、だるさなどの体調変化に早めに気づく
感染対策の基礎知識
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学校や塾で感染症が流行している時、保護者は何に気をつければよいですか?

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学校や塾で感染症が流行している時は、まず学校・塾からのお知らせや地域の流行状況など、信頼できる情報を確認しましょう。
SNSなどの情報だけで判断すると、不安が大きくなりすぎることもあります。
また、体調が悪い時は無理に登校・通塾しないことも大切です。
「休むと学習が遅れるのでは」と心配になりやすいですが、体調不良のまま無理をすると、回復が遅れたり、周囲に感染を広げたりする可能性があります。
迷った時は、学校・塾・医療機関に早めに相談しましょう。

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参考:公益財団法人 日本学校保健会「学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉」

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学級閉鎖になった場合、受験生の家庭で気を付けた方が良い行動は?

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学級閉鎖や学年閉鎖になった場合は、まず学校からの指示を確認し、登校や外出に関するルールに沿って過ごしましょう。
家庭では、体調観察を続けながら、起床・食事・学習・休息の時間をある程度決め、生活リズムを崩しすぎないことが大切です。
学習面の不安がある場合は、学校や塾のオンライン教材・課題などを確認しておくと安心です。
学級閉鎖になったからといって、必要以上に不安になる必要はありません。 体調を確認しながら、できる範囲で生活リズムと学習のペースを保つことが大切です。

参考:公益財団法人 日本学校保健会「学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉」

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ワクチン接種は、受験シーズンのどのタイミングで考えるとよいですか?

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ワクチン接種は、感染症に備える選択肢のひとつです。
受験や模試など「できるだけ休みたくない予定」がある場合は、接種後に免疫がつくまでの期間や、効果が期待できる期間を踏まえて、2〜3か月前を目安に、かかりつけ医などへ相談しておくと安心です。

インフルエンザワクチン インフルエンザは、日本では例年12月〜3月頃に流行し、1月末〜3月上旬に流行のピークを迎えることが多いとされています。
そのため、12月中旬までに接種を終えることが望ましいと考えられています。

新型コロナワクチン 新型コロナウイルス感染症は、季節を問わず感染者が出ることがあります。受験日程や流行状況、体調、これまでの接種歴などを踏まえて考えましょう。
医師が認めた場合には、インフルエンザワクチンとの同時接種も可能です。他のワクチンとの接種間隔に制限はありませんが、接種時期や副反応が心配な場合は、医師に相談すると安心です。

「ワクチン接種、どうしようかな?」と迷ったら、早めにかかりつけ医などに相談しましょう。医師から正しい情報を得て、納得して選択することが大切です。

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試験本番、当日までに気をつけたいことはありますか?

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試験本番は、体調管理への不安がより大きくなりやすい時期です。
直前になって特別なことを増やすよりも、基本的な生活リズムと感染対策を、無理なく続けることが大切です。
試験当日までに、以下を確認しておきましょう。

  • 前日はできるだけ睡眠を確保する
  • 朝食を含め、食事を無理のない範囲でとる
  • 会場までの移動時間や経路を確認する
  • 防寒対策をする
  • マスク、ハンカチ、ティッシュ、飲み物などを準備する
  • 手洗いや咳エチケットを意識する
  • 受験票、筆記用具など、試験に必要な持ち物を前日までに確認する
  • 体調不良時の受験校の対応を確認しておく
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試験直前に発熱や咳などの症状が出た場合は、無理に自己判断せず、医療機関や受験校の案内を確認してください。
連続して受験する場合は、試験と試験の間に休息をとることも大切です。

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家族や兄妹が感染した時、受験生にうつさないためにできることはありますか?

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家族や兄妹が感染症にかかった場合、家庭内で感染を完全に防ぐこと

  • 可能であれば、体調不良の人と受験生の部屋を分ける
  • 必要に応じて家の中でもマスクを着用する
  • こまめに換気をする
  • タオル、コップ、食器などの共有を避ける
  • 食事の時間や場所を分ける
  • ドアノブやスイッチなど、よく触れる場所を清潔にする
  • 看病する人を、できる範囲で限定する
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小さな兄妹がいる家庭では、完全に接触を避けることが難しいこともあります。
できることを無理のない範囲で行い、症状がある場合や対応に迷う場合は、医療機関に相談しましょう。

感染対策の基礎知識

家族で確認したい
受験期の感染症対策チェックリスト

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  • 学校や塾での流行状況を確認している
  • 帰宅後の手洗いを習慣にしている
  • 咳エチケットを家族で確認した
  • 睡眠不足が続かないようにしている
  • 食事や生活リズムをできるだけ整えている
  • 家族や兄妹の体調も確認している
  • 家族が体調不良になった時の過ごし方を話し合っている
  • ワクチン接種について、早めに情報を確認・相談している
  • 試験当日の持ち物を確認した
  • 体調不良時の受験校の対応を確認した
  • 不安なことを相談できる医療機関を確認している

感染症を完全に防ぐことは難しいものですが、早めに備え、家族でできる対策を続けることで、受験生が安心して本番を迎えるサポートにつながります。
迷った時や不安な時は、ひとりで抱え込まず、かかりつけ医など信頼できる医療機関に相談してみましょう。

監修医師:中野 貴司 川崎医科大学 小児科学特任教授、日本小児科学会 小児科専門医・指導医、日本感染症学会 感染症専門医・指導医、ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター

感染しないために 受験シーズンの感染症対策ガイド