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ワクチンとは?

ワクチンは、感染症の予防手段である予防接種に用いる医薬品です。ワクチンを接種しておけば前もって免疫をつくることができるため、病原体(ウイルスや細菌)が体の中に入ってきても、感染や重症化を防ぐことができます。また、ワクチンで予防できる感染症のことをVPDといいます。

※「Vaccine(ワクチン)Preventable(防げる)Diseases(病気)」の略語

ワクチンの導入事例
生ポリオワクチンの導入で
 ポリオの大流行を阻止 
生ポリオワクチンの導入でポリオの大流行を阻止
ポリオは、ポリオウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺を起こす病気です。日本では1940年代ごろから全国各地で流行がみられ、1960年にポリオ患者の数が5千人を超える大流行となりましたが、1961年のワクチンの導入により、急速に減少しました。1980年の1例を最後に、新たな患者は出ていません。

出典:国立感染症研究所ホームページ

(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/386-polio-intro.html)を元に作成

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ワクチンを接種していないとどうなるの?
私たちの身の回りには、目には見えないウイルスや細菌などの病原体がたくさん存在しています。こうした病原体は、感染症を発症している人の咳やくしゃみ、細菌やウイルスが付着したドアノブや手すりを触った手で、口や鼻、目などの粘膜に触れることで、私たちの体内に侵入します。
体内にウイルスや細菌が入ってきた際にワクチンを接種していないと、免疫が作られていないため、感染症を発症したり、重症化したりするリスクが高まってしまいます。特に、高齢者や基礎疾患がある方は、感染症が重症化する危険度が高いとされています。
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接種が必要なワクチンは?
私は何のワクチンを接種したらいいの?と思ったら、まずは、医師に相談してみましょう。お子さんの定期接種であれば母子手帳を確認してみましょう。母子手帳には予防接種の記録や幼少期にかかった主な病気を記載するページがあります。
また、生まれた世代によっては接種していないワクチンがあるので、それも合わせてチェックしましょう。どうしてもワクチン接種歴がはっきりしない方は、免疫の有無を確認するための抗体検査を受けることもできます(健康保険は適用されません)。
年代やライフスタイルに合わせて上手にワクチンを接種して、今後の生活に役立てましょう。

(2023年5月現在)

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監修:中野 貴司

(川崎医科大学 小児科学教授、日本小児科学会 小児科専門医、日本感染症学会 感染症専門医・指導医、ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター)