末梢性T細胞リンパ腫治療薬「darinaparsin(ダリナパルシン)注射剤」に関するライセンス契約締結のお知らせ

2015年01月19日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下Meiji)と、ソレイジア・ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:荒井好裕、以下ソレイジア)は、現在ソレイジアが、再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫(以下、PTCL)を対象疾患として日本・韓国で第Ⅰ相臨床試験を実施しているdarinaparsin(国際一般名)注射剤(以下、本製剤)について、日本における開発、承認申請、販売に関するライセンス契約を2015年1月19日付で締結しましたのでお知らせします。

ソレイジアは、米国ザイオファーム オンコロジー社(ZIOPHARM Oncology, Inc. (Nasdaq:ZIOP))よりdarinaparsinの開発・商業化に関する全世界の権利を獲得し、日本をはじめとするアジア諸地域での開発を推進しております。本契約締結により、ソレイジアは再発・難治のPTCLを対象疾患とする本製剤の開発を引き続き担当、アジア国際共同第Ⅱ相臨床試験を本年中に開始し、日本国内で承認申請します。
Meijiは、日本国内における本製剤の販売、流通およびプロモーションを担当します。また、Meijiは、再発・難治のPTCL以外の適応症を対象疾患として日本国内で本製剤の開発および販売を行う権利を確保するとともに、本製剤の製造に関するオプション権、darinaparsinの本製剤以外の製剤に関する優先交渉権を有することになります。なお、本契約締結に伴い、Meijiはソレイジアに対し、契約一時金、開発進捗や販売に応じた一時金およびロイヤルティを支払うとともに、ソレイジアが当月に実施する第三者割当増資を引き受けます。

darinaparsinは、種々の血液がんおよび固形がんの治療のために開発が進められてきた新規ミトコンドリア標的薬剤(有機ヒ素化合物)です。米国で実施された第Ⅱ相臨床試験において、リンパ腫、特にPTCLに対する有効性が示されました。ソレイジアが実施している日本及び韓国における第Ⅰ相臨床試験においても、有効性と安全性が示されています。

以上

<Meiji Seika ファルマ株式会社について>
Meijiは、感染症治療薬・中枢神経系疾患治療薬・ジェネリック医薬品の3つの柱を軸に、国際展開力を有する「スペシャリティ&ジェネリック・ファルマ」として、多様な医療ニーズに応えていきます。
詳細についてはをご覧ください。

<ソレイジア・ファーマ株式会社について>
ソレイジアは、日本、中国および他のアジアの諸国において、積極的な臨床開発と独自の事業化戦略により、欧米の革新的ながん領域医薬品を早期に患者に提供することをミッションとして創業いたしました。現在の開発品は以下の通りです。

SP-01(Sancuso®)適応:抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐
2014年中国開発完了 申請済
SP-02(darinaparsin)適応:再発・難治末梢性T細胞リンパ腫
2009年米国前期第Ⅱ相試験完了
2015年日本韓国 第Ⅰ相試験完了予定

ソレイジアは伊藤忠商事株式会社及び米国MPMキャピタルによって2006年に設立された会社です。両社のリードのもと、これまで新株発行等により約50億円の資金調達を行っており、この資金を開発活動及び新規開発品の導入に積極的に投資し、パイプラインの充足を図っております。