生産体制

Meiji Seika ファルマは国内外において、原薬・原材料調達から製造・包装・出荷に至るまで、GMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)に基づいた品質管理体制の下、高度な製造設備と厳格な製造管理、従業員一人ひとりの品質に対する高い意識によって、確かな品質の製品を医療現場にお届けしています。
また、インドネシア、タイ、スペイン、インドなどの現地子会社を拠点にグローバルな生産体制を整備。2015年にグループに加わった、CMO・CDMOの豊富な実績と大規模生産設備を有するインドのメドライク Limitedを中心に、世界的に拡大する医薬品受託製造の需要に応えます。

世界各地で安定供給体制を構築

図:安定供給体制

Meiji Seika ファルマグループの
生産拠点

Meiji Seika ファルマ株式会社 岐阜工場

水の豊富な岐阜県西濃地方に位置し、発酵で生産する医薬品の原薬工場として1971年に操業を開始しました。現在は、抗生物質等の原薬を生産しています。
また、ペニシリン原薬の国内生産に向けた取り組みも進めています。国内で使用されるペニシリンの注射抗菌薬の製造に欠かせないのが6-APAという物質です。現在、そのほとんどを海外からの輸入に頼っています。新型コロナウイルスの世界的大流行で海外からの物流が断絶し、大きな問題となりました。ペニシリンは感染症の治療だけでなく、手術の際の感染予防など医療のあらゆる場面で使用する必須医薬品です。物流が断絶しても国民の医療がストップすることがないよう、2025年の本格製造開始を目指し体制を整備しています。

Meiji Seika ファルマ株式会社 岐阜工場

Meiji Seika ファルマテック株式会社

2022年12月設立(2023年4月営業開始)。30年以上にわたり高品質な医薬品製剤を安定供給してきたMeiji Seika ファルマ株式会社の小田原工場の機能を承継する100%子会社です。独自の専門性・技術優位性に加えて、コスト競争力を高めることで安定供給等の社会課題解決に貢献します。経口剤、注射剤ともに製剤化から最終包装まで行っています。メドライク社がインドで製造した製剤の包装工程も同社で行っています。

Meiji Seika ファルマテック株式会社

大蔵製薬株式会社

1955年設立。主力事業である「経口ゼリー剤の開発・生産受託」、「対外診断用医薬品の開発・製造販売」、「ペニシリンと動物薬の試験検査受託」に加え、2017年より医療用医薬品(錠剤)の製造販売も行っています。

大蔵製薬株式会社

PT.メイジ・インドネシア・ファーマシューティカル・インダストリーズ

1974年設立。インドネシアにおいて、ペニシリン製剤を中心とした抗生物質をはじめ、医療用医薬品、動物薬の製造販売を行っています。インドネシアで国内販売を行うほか、日本および周辺国への輸出も行っています。当社は数十年にわたり駐在員を継続派遣して、日本向けの製造管理・品質管理に取り組んできました。

PT.メイジ・インドネシア・ファーマシューティカル・インダストリーズ

タイ・メイジ・ファーマシューティカル Co., Ltd.

1979年設立。医療用医薬品・OTC医薬品・動物用医薬品等のタイ国内及び近隣諸国向け製造販売を行うほか、日本向け製品の生産、輸出も行っています。インドネシア同様、日本向け製剤の品質確保に努めています。

タイ・メイジ・ファーマシューティカル Co., Ltd.

メドライク Limited

1976年設立。2015年に当社グループ傘下となりました。インドを生産拠点として、医薬品製剤の受託製造(CMO)・受託開発製造(CDMO)を主力事業として展開、欧州、アジア、アフリカ、オセアニアなど世界各国に向けて、製品を輸出しています。また、日本向けジェネリックの製造も行っており、メドライクLimitedの生産能力と当社の品質管理基準の融合により高品質で安価な製品を販売するという新たなビジネスモデルを構築しています。

メドライク Limited

メイジ・ファルマ・スペイン, S.A.

スペインにおいて医療用医薬品の製造販売を行っています。スペイン国内向け販売のほか、欧州、南米、アジア、日本に向けて輸出しています。当社が開発した抗生物質セフジトレンピボキシル製剤は、当社岐阜工場製の原薬を使い、同社が全世界に向けて輸出しています。

メイジ・ファルマ・スペイン, S.A.

明治グループ医薬品セグメントの生産拠点

KMバイオロジクス株式会社 菊池研究所・合志事業所・本社/熊本事業所

同じ明治グループのKMバイオロジクスと一体となって、ワクチンの一貫した生産供給体制を確立し、インフルエンザワクチンや5種混合ワクチン、肝炎ワクチンなどを生産しています。また、新型コロナウイルスに対しては、長年の使用実績があるインフルエンザワクチンなどと同じタイプの不活化ワクチン(KD-414)の開発を進めています。

KMバイオロジクス株式会社 菊池研究所・合志事業所

社外連携によるワクチン生産拠点

株式会社ARCALIS 南相馬工場(福島県)

ARCALISと共同し、mRNA医薬の製造工場として南相馬工場の整備を進めています。2023年には原薬製造棟が竣工し、製剤製造棟の建設も進んでいます。
現在、承認申請中の新型コロナウイルスに対するレプリコンワクチンの国産化製剤の早期供給を目指し国内生産体制の整備を進めています。

株式会社ARCALIS 南相馬工場(福島県)