パナソニック ヘルスケア社からの光線力学的療法関連事業譲渡ならびにPDT半導体レーザおよびプローブの承認の承継手続きの完了に関するお知らせ

2016年06月01日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下Meiji)は、この度、パナソニック ヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小谷秀仁)の光線力学的療法関連事業の譲渡に合意し、「注射用レザフィリン®100mg」(一般的名称:タラポルフィンナトリウム、以下レザフィリン)を用いた光線力学的療法(PDT)に使用するPDT半導体レーザ、および単回使用PDT半導体レーザ用プローブについて製造販売承認の承継の手続きを完了しましたので、お知らせします。

なお、Meijiは2015年10月9日に第一種医療機器製造販売業の業許可を取得しており、今後はアンリツ株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:橋本裕一)に同PDT半導体レーザおよび同プローブの製造を委託します。

Meijiは、レザフィリンを用いた光線力学的療法に必要な薬剤と機器の両方を扱うことで、安定供給と情報提供の体制を整え、がん治療法の一つである本治療法をさらに普及・拡大すべく取り組んでまいります。

以上

参考

PDTは、腫瘍親和性の高い光感受性物質を体内に投与し、レーザ光が照射された病変部位の腫瘍組織を変性・壊死させる局所治療法であるため、正常組織への影響が少なく、身体への負担が軽減された治療法として知られています。

レザフィリンを用いるPDT半導体レーザ(「PDレーザ」、「PDレーザ BT」)、および単回使用PDT半導体レーザ用プローブ(「EC-PDTプローブ」)では以下の適応を持っております。

  1. 外科的切除等の他の根治的治療が不可能な場合、あるいは、肺機能温存が必要な患者に他の治療法が使用できない場合で、かつ、内視鏡的に病巣全容が観察でき、レーザ光照射が可能な下記疾患。
    早期肺癌(病期0期又はI期肺癌)(「PDレーザ」)
  2. 原発性悪性脳腫瘍(腫瘍摘出手術を施行する場合に限る)(「PDレーザ BT」)
  3. 化学放射線療法又は放射線療法後の局所遺残再発食道癌(「PDレーザ」、「EC-PDTプローブ」)