70年以上にわたって抗菌薬を提供
明治グループは1946年にペニシリンの製造・研究を始めました。当時、ペニシリンの代表的な原料の一つだった乳糖は、食品・乳製品を扱ってきた明治グループにとってなじみ深い物質だったのです。ペニシリンの発売以降、1950年には、結核治療薬「ストレプトマイシン明治」を、1958年には、海外でも広く使用されることになる抗生物質「カナマイシン明治」を発売するなどラインナップを拡大。現在では、抗菌薬の各系統の製品を揃えた全身性抗菌薬のトップサプライヤーとしてのポジションを確立しています。
※Copyright©2023 IQVIA.
出典:IQVIA 医薬品市場統計JPM 2023年3月 MATをもとに作成。市場の範囲は当社の定義による。無断転載禁止


ワクチンによる感染症予防
にも注力
2018年にKMバイオロジクスが明治グループに加わり、同社が開発・生産するインフルエンザワクチンや、四種混合ワクチンをはじめとする小児定期接種ワクチンなど、各種ワクチンの提供を開始しました。明治グループの医薬品セグメントを構成するMeiji Seika ファルマとKMバイオロジクスは、ワクチンの安定供給や新たなワクチンの開発に力を注ぎ、感染症の予防と治療の両面から人々の健康に貢献することを目指しています。
※Copyright©2023 IQVIA.
出典:IQVIA 医薬品市場統計JPM 2023年3月 MATをもとに作成。市場の範囲は当社の定義による。無断転載禁止
抗菌薬で日本の医療を守る
2022年12月、国民の生存や国民生活・経済活動に大きな影響のある物資を安定的に確保するために11物資が「特定重要物資」として政令指定されました。その1つが感染症の治療や手術時の感染予防に欠かすことができないβラクタム系抗菌薬4剤です。これらを含む多くの抗菌薬の原薬は海外からの輸入に依存しています。Meiji Seika ファルマは、そのうち2剤のトップサプライヤーとして、国内で安定供給できるよう国内生産に向けた取り組みを進めています。


「抗菌薬が効かない細菌」に挑む
近年、問題となっているのが抗菌薬が効かない薬剤耐性菌(AMR)です。1980年以降、世界中で増えてきており、すでに様々な耐性菌が確認されています。このまま対策を取らなければ、2050年には死者が1,000万人に達するという報告があります。Meiji Seika ファルマは、このような細菌に有効な抗菌薬の開発を進めています。