タイおよびインドネシアにおける
リマプロスト アルファデクスの開発・販売に関する契約締結のお知らせ

2014年07月28日 プレスリリース

小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下「小野薬品」)とMeiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 大吉郎、以下「Meiji」)は、小野薬品が保有する経口プロスタグランジンE1誘導体製剤リマプロスト アルファデクス*1(日本における製品名:オパルモン®錠、以下「リマプロスト」)について、タイおよびインドネシアにおける開発・販売に関する契約を締結しましたのでお知らせします。

小野薬品は、本契約に基づき、タイおよびインドネシアにおいて腰部脊柱管狭窄症*2などの適応取得を目的にリマプロストを開発し、販売するための独占的実施権をMeijiに許諾します。
Meijiは、小野薬品に契約一時金および開発マイルストンを支払い、現地子会社を通じてリマプロストの開発・販売を行います。また、上市後は、Meijiが小野薬品に対してロイヤルティを支払うとともに、売上高の目標達成に応じた販売マイルストンを支払います。なお、小野薬品は、タイおよびインドネシアにおいてリマプロストをMeijiと共同で販促する権利を留保します。

小野薬品とMeijiは、今回の提携を通じ、タイおよびインドネシアにおいて未だ有効な治療薬が存在しない腰部脊柱管狭窄症の患者さんに、一日も早くリマプロストを届け、治療に貢献したいと考えています。

以上

  • 1:リマプロスト アルファデクスについて
    リマプロスト アルファデクスは、末梢血管拡張による血流量増加作用および血小板凝集抑制作用を有する経口プロスタグランジンE1誘導体製剤です。本剤は、1988年に「閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善」の効能・効果で製造承認を得て、2001年に「後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善」の効能・効果が追加されています。
  • *2:腰部脊柱管狭窄症について
    腰部脊柱管狭窄症は、特に高齢者に多く発症し、主に加齢による骨変化(椎間間節や椎骨の変形)や脊柱管の内壁を被う靭帯の肥厚などが原因で腰部脊柱管の内腔が狭くなり、脊柱管の中を通っている馬尾神経に栄養を供給する血管の血液循環が悪くなり神経機能が障害される疾患で、下肢の疼痛やしびれにより歩行が困難(間欠跛行)になることが多いと言われています。