難治性疾患を治療する新薬の開発を行う新会社キュラディムファーマへの出資/候補物質ライセンスを決定

2016年08月04日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)と株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、Meijiがスフィンゴシン1-リン酸受容体を標的とする多発性硬化症の治療薬候補物質(化合物番号:CP9531)の全世界における、研究、開発、製造および販売に関する権利を、株式会社キュラディムファーマ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:内ケ﨑哲、以下「キュラディムファーマ」)にライセンスし、INCJが研究開発資金として10億円を上限に出資することを、それぞれ決定しましたのでお知らせします。
また、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、ニッセイ・キャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社も同社への出資を決定しています。

キュラディムファーマは、国内製薬会社等からアーリーステージ・シーズを導入し、多発性硬化症などの免疫領域を中心とした難治性疾患に対する新薬の開発を行い、未だ満足な治療法がない医療ニーズ(=アンメットメディカルニーズ)の高い疾患の治療に貢献することを目指し、2016年6月29日に設立されました。創業には長年にわたり製薬企業で研究開発経験のある専門性の高い人材が参画しています。
キュラディムファーマは、今回の出資金を活用して、CP9531の多発性硬化症治療薬の研究開発に取り組むとともに、次なるシーズの探索や新薬開発を推進する人材も補強します。

多発性硬化症とは、脳や脊髄などの中枢神経を保護している髄鞘(ずいしょう)が破壊され、神経伝達に障害を来す病気で、厚生労働省の指定難病です。

INCJは事業推進に必要な資金の提供、社外取締役等の派遣、開発体制の強化等の経営サポートを通してキュラディムファーマを支援します。また、国内製薬会社発アーリーステージ・シーズの開発を行うベンチャーを設立段階から支援することによって、新たなモデルケースの創出を図ります。人材、研究技術、資金の各リソースをひとつに結集させたベンチャーの実現により、製薬業界における研究技術や人材の流動化を促し、オープンイノベーションの推進を目指します。

Meiji、INCJおよびキュラディムファーマは、革新的な医薬品の提供を通して、アンメットメディカルニーズの高い難病の治療に貢献してまいります。

以上

参考

株式会社キュラディムファーマについて

設立
2016年6月29日
事業内容
医薬品の研究開発
本社所在地
東京都千代田区

2016年7月にオープンした、国内外の先端ベンチャー企業が集まる
「グローバルビジネスハブ東京」にオフィスを構えています。

代表取締役社長
内ケ﨑 哲

株式会社産業革新機構(INCJ)について

設立
2009年7月
本社所在地
東京都千代田区
代表取締役社長
勝又 幹英
URL

INCJは、2009年7月にオープンイノベーションの推進を通じた次世代産業の育成を目指して、法律に基づき設立された会社です。総額約2兆円の投資能力を有しており、革新性を有する事業に対し出資等を行うことで産業革新を支援することをミッションとしています。INCJは、投資・技術・経営等で多様な経験をもつ民間人材によって運営されており、法令に基づき、当社内に設置している産業革新委員会にて、政府の定める支援基準に従って投資の可否の判断を行い、日本の産業革新に資する投資を実施いたします。