機能性ディスペプシア(FD)治療剤「アコファイド錠®100mg」のタイ、インドネシアにおけるライセンス契約締結について

2019年11月01日 プレスリリース

Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)とゼリア新薬工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊部充弘、以下「ゼリア新薬」)はこのたび、ゼリア新薬が創製した機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia、以下FD )*1治療剤「アコファイド®錠100mg」(一般名:アコチアミド塩酸塩水和物、以下「アコファイド®」)について、タイ、インドネシアにおけるMeijiの独占的開発・販売に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。

アコファイド®は、2013年にゼリア新薬が日本で製造販売承認を取得した世界初のFDを適応症とする消化管運動機能改善薬で、効能効果としてFDにおける食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感を有します。本製品は消化管の副交感神経終末において、神経伝達物質アセチルコリンの分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼを阻害してアセチルコリン量を増加させ、FDの原因となる低下した胃運動および胃排出能を改善するものと考えられています。

今回の契約締結でMeijiは、タイ、インドネシアのそれぞれ連結子会社であるタイ・メイジ・ファーマシューティカル Co., Ltd.およびPT.メイジ・インドネシア・ファーマシューティカル・インダストリーズを通じた現地での販売拡大が可能となります。一方ゼリア新薬においてもASEAN地域における販売が、アコファイド®の製品価値最大化に貢献するものと考えております。

Meijiおよびゼリア新薬は、FDで苦しむ患者さんのQOL(Quality of Life)*2改善のために、引き続き、より良い製品の開発、普及に全力で取り組んでまいります。

以上

  • *1機能性ディスペプシア(FD)
    器質的疾患を認めないにもかかわらず、もたれ感や飽満感、みぞおちの痛みなどの上腹部を中心とする症状が持続する機能性疾患。致死的な疾患ではないものの、患者の生活の質(QOL)に及ぼす影響は大きいとされています。
  • *2QOL(Quality of Life)
    「生活の質」などと訳され、治療や療養生活を送る患者さんの肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を意味します。患者さんが自分らしく納得のいく生活の質の維持を目指すという考え方です。

参考

《各社概要》

■Meiji Seika ファルマ株式会社の概要
  • (1)事業内容 : 医療用医薬品、農薬、動物薬の製造販売等
  • (2)所在地 : 東京都中央区
  • (3)立 : 1916年
  • (4)代表者 : 代表取締役社長 小林 大吉郎
  • (5)売上高 : 1,717億円(2019年3月期)
ゼリア新薬工業株式会社の概要
  • (1)事業内容 : 医薬品、医薬部外品、化粧品、健康食品、清涼飲料、医療機器等の製造販売、輸出入
  • (2)所在地 : 東京都中央区
  • (3)立 : 1955年
  • (4)代表者 : 代表取締役社長 伊部 充弘
  • (5)売上高 : 618億円(2019年3月期)