造血幹細胞移植では、移植前処置の段階から移植後数年に至るまで、さまざまな副作用や合併症が出現します。
主には、移植後早期にあらわれる前処置関連毒性(移植前処置の化学療法や放射線照射による副作用や合併症)、免疫低下状態に伴う感染症、造血幹細胞の輸注後の免疫反応によってあらわれる急性移植片対宿主病(GVHD)や慢性GVHD、数年の経過で顕在化する晩期合併症があります。副作用・合併症の種類や頻度は、移植前処置や移植の方法によって異なり、患者さんごとに個人差があります。副作用・合併症の症状は、移植前後の予防や治療によって症状を軽くしたり、苦痛を緩和できたりすることがあるため、患者さん一人ひとりに合わせて、さまざまな対策や治療が行われます。
国立がん研究センター:がん情報サービス
(https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/HSCT/hsct03.html)(2024年5月1日アクセス)