アレルギーって何?

君たちのカラダには免疫(めんえき)という防御(ぼうぎょ)システムがそなわっていて、ウイルスや細菌などの異物から君たちを守っているんだ。免疫細胞と呼ばれるたくさんの細胞が働いて、異物を見つけ、取り除いているんだよ。
でも、花粉、ダニ、食べ物(これらに含まれる成分)などがカラダの中に入ってきたときに、カラダを守っているはずの免疫が、それを“敵だ!”とまちがえて、取り除こうとして過剰(かじょう)に反応してしまうことがあるんだ。これがアレルギーだよ。

免疫が本来敵ではないものに過剰に又は不適切に反応することをアレルギー反応、アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンといいます。

アレルゲンの多くは本来害がないものなので、アレルギーのない人ではカラダの中に入ってきたとき症状は出ないのですが、アレルギーのある人では大きな症状になったり、日常・学校生活の妨げになったりすることもあります。

アレルギーの症状については「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページや「アレルギーのこと、もっとおしえて!」のページを、アレルゲンについては「アレルギーを引き起こすのはどんなもの?」のページを見てね!

どんな仕組みでアレルギーが起こるの?

アレルギーは、アレルゲンに1回接触(せっしょく)しただけでは起こらないんだ1,2,3)
アレルゲンにカラダが接触し続けているうちに反応を起こそうとする準備ができて、その後同じアレルゲンに再び接触したときにアレルギーの症状が出て、発症(はっしょう)ということになるんだよ。

アレルギーが起こるには、アレルゲンに初めて接触(ふれる、食べる、吸い込むなど)し、免疫がアレルゲンを“敵だ!”と認識(にんしき)して、そのアレルゲンに対してカラダが反応を起こそうとする準備が必要です。
この準備段階を感作(かんさ)といい、この段階ではアレルギー症状は起こりません。
感作のあと、同じアレルゲンに再び接触するとアレルギー症状があらわれます。

アレルギー反応には、大きく分けて4つのタイプがあります。
アレルゲンに接触してから15~30分後(アレルギーの種類によっては2~4時間後)に起こるもの(即時型[そくじがた]又はI型)が代表です1)。ほとんどのアレルギー病はこのタイプが関係しています。

即時型(I型)アレルギーが起こる(発症)仕組み1,2)

①アレルゲンへの初回接触

①アレルゲンへの初回接触

IgE抗体(あいじーいーこうたい)はアレルギー反応の引き金となる物質。
症状が起こったときには、血液検査でIgE抗体が血液中にどの位あるかを測定して、 その症状がアレルギーの症状であるかどうかを調べる。
検査については、「アレルギーかなと思ったら?」のページを見てね!

②感作の状態(発症への準備段階)

②感作の状態(発症への準備段階)

③アレルゲンへの再接触

③アレルゲンへの再接触

④アレルギー症状の出現(アレルギーの発症)

④アレルギー症状の出現(アレルギーの発症)
B細胞、T細胞、
マスト細胞の
通常の働き

B細胞は、カラダの中に入ってきたアレルゲンや、細菌、ウイルスなどの“敵”を見つけると、それにぴったり合う抗体という防御物質(ぼうぎょぶっしつ)を作るんだ。
そして、抗体は、敵にくっついてスイッチのような役割をし、ほかの免疫細胞が敵をやっつける手助けをしているんだよ。

抗体を作るよ
指令!

T細胞にはいろいろなタイプがあって、ヘルパーT細胞という細胞は免疫の司令塔(しれいとう)のような役割を持っているんだ。
このヘルパーT細胞は、ほかの免疫細胞に“戦え”と指令を出したり、B細胞に抗体を作るよう指示したりすることで、免疫をコントロールしているんだよ。

マスト細胞はカラダの戦闘員(せんとういん)の一つ。免疫システム(特にアレルギー反応)で大事な役割をしているよ。ヒスタミンなどの化学物質を出して反応するけど、これらがアレルギー症状を引き起こしてしまうんだ。

戦う準備をしているよ

人によって、アレルギーになったり、ならなかったりするのはどうしてなの?

アレルギーになるかどうかは、親から子へ受けつがれるアレルギー反応を起こしやすい体質(アレルギー素因[そいん])を持っているかどうかもあるんだけれど、生きていく環境とか、生活習慣の違いも大きく影響すると考えられているんだ。
素因や環境・習慣を含め、複雑(ふくざつ)な理由が重なって、人によってアレルギーになってしまうようなんだよ。

アレルギー素因を持っていると、アレルギー反応の引き金となるIgE抗体という物質が作られやすいことが知られています3)
ただし、アレルギー素因があるからといって、それだけでアレルギーになるわけではないのです。

環境・習慣の影響として、例えば以下が考えられています。

  • 室内ホコリの中のダニなどのアレルゲンにどの位接触しているかが影響する。
  • 肌が乾燥(かんそう)していたり、湿疹(しっしん)があったりすると、皮フを守っているバリア機能が低下して、アレルゲンが入りやすくなる。
バリア機能とは:
アレルゲンや細菌、紫外線などの外からの異物・刺激の侵入を防ぎ、皮フの中の水分を保つための皮フの防御(ぼうぎょ)システムのこと。
怪獣が出てきた!
DANGER!花粉怪獣カフンリオス
クイズに答えて怪獣をやっつけよう!
三択クイズ

アレルギーが起こる仕組みとして、正しいのは次のうちどれ?

ざんねん、不正解!

腸は、カラダを守る免疫細胞というたくさんの細胞が集まっていて、免疫を支えるとても大切な場所なんだよ。でも、花粉などのアレルゲンがカラダの中に入っても、腸の働きが悪くなることはないし、それが原因でアレルギーが起こるわけでもないんだ。
アレルギーは、花粉などを免疫が“敵だ!”とまちがえてしまい、必要以上にがんばって働いてしまうことで起こるんだ。
くわしくは、「どんな仕組みでアレルギーが起こるの?」を見てね!

正解!

アレルギーは、花粉などのアレルゲンを、免疫が“敵だ!”とまちがえて、過剰に又は不適切に反応してしまうことで起こるんだよね。
つまり、免疫が一生けんめいカラダを守ろうとして必要以上に働いてしまって、いろいろな症状が出てしまうんだ。
くわしくは、「どんな仕組みでアレルギーが起こるの?」を見てね!

ざんねん、不正解!

花粉などのアレルゲンがカラダの中に入ってきても、免疫の力が弱くなることはないよ。
免疫が弱くなるのではなく、花粉などを“敵だ!”とまちがえて、免疫ががんばりすぎて強く反応してしまうことでアレルギーが起こってしまうんだ。
くわしくは、「どんな仕組みでアレルギーが起こるの?」を見てね!

<参考資料>

  1. 厚生労働省. リウマチ・アレルギー情報. 平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト. 第1章アレルギー総論. https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/jouhou01.html (Accessed Feb 02, 2026)
  2. 一般社団法人日本アレルギー学会. アレルギーの手引き2025~患者さんに接する医療従事者のために~. 第1版. 2025年3月31日.
  3. 一般社団法人日本アレルギー学会. 厚生労働省の補助金事業アレルギーポータル. アレルギーについて. アレルギーとは. https://allergyportal.jp/ (Accessed Feb 02, 2026)

(公開:2026年4月)

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