アレルギーには主にどんな
種類があって、どんな症状が出るの?
アレルギーには主にどのような種類があるの?
アレルギー(アレルギー反応による病気)には、主にアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎(けつまくえん)、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支ぜん息(きかんしぜんそく)や、全身にひどい症状が急にあらわれるアナフィラキシーがあるよ。
それぞれのアレルギーについてこのページで説明しているから、見てみてね。
これらの主なアレルギーは、アレルギー反応によって生じる病気としてのアレルギーです。
これらのアレルギー病としての分け方とは別に、原因(アレルゲン)によって分類して、花粉症、ダニアレルギー、虫アレルギー、動物アレルギー、真菌(しんきん、カビのこと)アレルギーなどと呼ぶこともときにあります。
これらのアレルギーについては、「アレルギーのこと、もっとおしえて!」で説明しています。
アレルゲンについては、「アレルギーを引き起こすのはどんなもの?」のページを見てね!
アレルギーを反応が起こる速さで分類すると、即時型(そくじがた)(又はI型)と遅発型(ちはつがた)(又はIV型)に分けられます1,2)。
即時型・遅発型アレルギー
| 即時型(I型:アレルギー病の大多数を占める)1,2) | |
|---|---|
| どの位で起こる? | アレルゲンに接触(せっしょく)(ふれる、食べる、吸い込むなど)してから15~30分後(食物アレルギーでは場合によって2~4時間後)に起こる。
その後数時間~数日してから、再び反応が生じることがある(遅発型の反応という)。 |
| どんなアレルギーがある? | アレルギー性鼻炎・花粉症、食物アレルギー(大部分は即時型)、アトピー性皮膚炎、気管支ぜん息、アナフィラキシーなど |
| 遅発型(IV型:一部の肌の病気などに関係)1,2) | |
|---|---|
| どの位で起こる? | 数時間〜数日後 |
| どんなアレルギーがある? | 金属アレルギーなどのアレルギー性接触皮膚炎(せっしょくひふえん)、アトピー性皮膚炎(一部)、食物アレルギー(ごく一部)など |
アレルギー性接触皮膚炎:アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)が肌に直接ふれることによって引き起こされるアレルギー反応の一種。
アレルギー性鼻炎について、くわしくおしえて!
アレルギー性鼻炎とは、花粉、ダニ、虫、動物、カビ(真菌)(これらに含まれる成分)などが原因(アレルゲン)となって、免疫(めんえき)が過剰(かじょう)に反応して、鼻の内側に炎症(えんしょう)(鼻炎)を引き起こす病気のことだよ2,3)。
アレルギー性鼻炎には、主に花粉によるもの(季節性、つまり花粉症)と、ダニ、虫、動物、カビ(これらに含まれる成分)などが原因で1年を通して症状が生じるもの(通年性[つうねんせい])があります。
アレルゲンや、花粉の種類・よく飛ぶ期間については、「アレルギーを引き起こすのはどんなもの?」のページを見てね!
- 炎症とは:
- カラダに侵入してきたアレルゲンや、細菌、ウイルスなどの異物と、カラダを守る働きをする免疫細胞が戦うことで、カラダの一部が熱を持ったり、赤くはれたり、痛んだりすること。
鼻と目は近くにあり、同じアレルゲンに反応するため、アレルギー性鼻炎があると、アレルギー性結膜炎が一緒に起こることがあるんだ。
アレルギー性鼻炎と同じように、花粉によるもの(季節性)と、ダニ(フン、死がい等)などが原因で1年を通して症状が生じるもの(通年性)があるよ。
目のかゆみ、涙目、目がゴロゴロするなどの症状が生じるんだ。
食物アレルギーについて、くわしくおしえて!
カラダにとって本来は大切なものなのに、食べ物(食べ物の成分、主にタンパク質)がアレルゲンとなって、アレルギー反応が起こってしまうものを、食物アレルギーと呼んでいるんだ2,3)。
アレルギーが起こる仕組みには免疫が関係していて、細菌やウイルスなどによる食中毒とは違うものだよ。
食物アレルギーは、食べたときだけでなく、アレルゲンとなる食べ物の成分が肌を通してカラダの中に侵入してきたときや、空気中をただよっている食べ物の成分を吸い込んだりすること※でも症状が起こることがあります4,5)。
食材を調理すること(粉をふるう、くだく、むす・ゆでる・いためるなどの調理中にじょう気やゆげになるなど)で食べ物の成分がごく小さなものとなって空気中をただよい、それを吸い込むこと。
多くの場合、食べてから15~30分(場合によって2~4時間後)に症状があらわれますが、数時間~数日後に症状が出ることもあります1,2)。
肌が傷ついていたり、乾燥(かんそう)していたりすると、食べ物の成分(アレルゲン)が肌から入りやすくなって、食物アレルギーが起こりやすくなるから、肌のスキンケアはとても大切だね!
食物アレルギーが起こる主な仕組み・アレルゲン・症状2)
呼吸器:鼻と口から始まり、喉を通って肺へと続く空気の通り道
消化器:口から胃、腸を通って肛門まで続く食べ物の通り道
アレルギーが起こるくわしい仕組みについては、「アレルギーって何?」のページの「どんな仕組みでアレルギーが起こるの?」を見てね!
アトピー性皮膚炎について、くわしくおしえて!
アトピー性皮膚炎は、アレルギー性皮膚疾患(ひふしっかん)の一つで、強いかゆみのある湿疹(しっしん)ができて、症状が悪くなったり良くなったりを繰り返す病気だよ2,3)。
アレルゲンに対して免疫が過剰に反応することが関係している一面があるし、アレルギー病の一つとされているんだ。
アトピー性皮膚炎は、皮フを防御(ぼうぎょ)しているバリア機能の低下が原因で起こる一面(肌が乾燥しやすく、刺激などが入りやすい)と、アレルギーの要素(アレルゲンに対して免疫が過剰に反応する)という2つが合わさって起こる病気です。
アトピー性皮膚炎では、皮フのバリア機能が低下して過敏(かびん)になっているため、アレルゲンや軽い刺激も肌を通りやすくなっています。
アレルゲンがカラダの中に入ることによって免疫が過剰に反応して、湿疹、かゆみなどが起こったり、刺激によってかゆみが強くなったりします。
そして、かゆくて肌をかくためにバリア機能がさらに低下する、といった悪循環(あくじゅんかん)がしばしば生じます。
なお、アトピー性皮膚炎は、すべてがアレルギーによって起こるわけではありません。
明らかなアレルギー反応がなくても、皮フのバリア機能の低下や環境の影響で起こる例があります。
アレルギー反応によって肌に炎症や発疹(ほっしん)などの症状があらわれるいろいろな病気のことをまとめてアレルギー性皮膚疾患というんだ。
花粉皮膚炎、金属アレルギーなどのアレルギー性接触皮膚炎や(アレルギー性の)じんましんもアレルギー性皮膚疾患に分類されているよ。
- 炎症とは:
- カラダに侵入してきたアレルゲンや、細菌、ウイルスなどの異物と、カラダを守る働きをする免疫細胞が戦うことで、カラダの一部が熱を持ったり、赤くはれたり、痛んだりすること。
- バリア機能とは:
- アレルゲンや細菌、紫外線などの外からの異物・刺激の侵入を防ぎ、皮フの中の水分を保つための皮フの防御システムのこと。
気管支ぜん息についても、くわしくおしえて!
気管支ぜん息とは、空気の通り道である気管支に長い間にわたって炎症が起こり、健康な人なら問題ないような刺激に対しても過敏に反応して、気管支が狭くなってしまう病気だよ2,3)。
刺激などによって気管支が狭くなったり、刺激などがなくなって気管支が広がって落ち着いたりという状態が繰り返し起こるんだ。
気管支が狭くなると、呼吸がじょうずにできないため息苦しさを感じたり、狭い気管支を空気が通るので「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(ぜん鳴[めい])が生じたりします。
かぜをひいたり、運動したり、冷たい空気で刺激されたりすることなどで症状が出てしまいます。
なお、特に大人のぜん息には、アレルギー反応以外の原因で起こる(アレルゲンが何かわからない)ものもあります。
アレルギーは重い状態になることがあるの?
アレルゲンがカラダの中に入ってアレルギー反応が起こり、たくさんの臓器(ぞうき)又は全身に急速に(数分~数時間で6))強い症状があらわれることがあるんだ。これはアナフィラキシーという状態で、その中でも特に重い状態はアナフィラキシーショックと呼ばれているよ。
このような状態になったら、素早い対応が必要なんだ。
アナフィラキシーの原因は、食べ物、お薬、食物依存性運動誘発(しょくもついぞんせいうんどうゆうはつ)アナフィラキシー、虫(主にハチに刺されたとき)の順に多いとされています7)。
室温で保存していた小麦粉やお好み焼き粉などの粉の中でダニが増えて、それを(調理して)食べたときなどでもアナフィラキシーが起こることがあります7)。
アナフィラキシーの原因として、食べ物では、牛乳、卵、小麦、ピーナッツが多く(18歳未満でも、18歳以上でも)、そのほかにクルミ、エビやカニなどの甲殻類(こうかくるい)、果物、大豆(特に豆乳)なども多いことが報告されています7)。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーについては、「アレルギーのこと、もっとおしえて!」のページの「アレルギーがあったら、ほかのアレルゲンでもアレルギーになることがあるの?」を見てね!
アナフィラキシーの主な症状
呼吸器:鼻と口から始まり、喉を通って肺へと続く空気の通り道
消化器:口から胃、腸を通って肛門まで続く食べ物の通り道
鼻がムズムズしたり、くしゃみが出たりするアレルギー性鼻炎。かぜと似ているけど、同じもの? 違うもの?
かぜはウイルスなどに感染して起こるもの。鼻水やくしゃみのほかに、喉の痛み、熱などが出て、数日から1週間ほどで治ることが多いよね。
アレルギーは、免疫がアレルゲンを“敵だ!”とまちがえて反応することで起こるもの。鼻水やくしゃみは出るけど、熱が出ることはほとんどなく、普通は治療しないと一定の期間、長く続くよ。
かぜはウイルスなどに感染して起こるもので、人にうつることがある。アレルギーは、免疫がアレルゲンを“敵だ!”とまちがえて反応することで起こるもので、人にうつることはないよ。
同じような症状が出るけど、原因がまったく異なるんだ。
アレルギーが起こる仕組みについては、「アレルギーって何?」のページを見てね!
アレルギー性鼻炎は、アレルゲンに対する免疫のまちがいで起こるもので、かぜとは起こる仕組みが違うんだ。
かぜはウイルスなどがカラダに入って起こる感染症で、治ればおしまいだけど、アレルギー性鼻炎は季節や環境によって繰り返し起こることがあるよ。ただ、かぜをひくとアレルギー性鼻炎の症状が悪化することはあるよ。
アレルギーが起こる仕組みについては、「アレルギーって何?」のページを見てね!
<参考資料>
- 厚生労働省. リウマチ・アレルギー情報. 平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト. 第1章アレルギー総論. https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/jouhou01.html (Accessed Feb 02, 2026)
- 一般社団法人日本アレルギー学会. アレルギーの手引き2025~患者さんに接する医療従事者のために~. 第1版. 2025年3月31日.
- 一般社団法人日本アレルギー学会. 厚生労働省の補助金事業アレルギーポータル. アレルギーについて. アレルギーとは. https://allergyportal.jp/ (Accessed Feb 02, 2026)
- Lack G. J Allergy Clin Immunol. 2008; 121: 1331-6.
- James JM, Crespo JF. Curr Allergy Asthma Rep. 2007; 7: 167-74.
- 海老澤元宏. アレルギー. 2015; 64: 24-31.
- 佐藤さくらら. アレルギー. 2022; 71: 120-9.
(公開:2026年4月)
本サイトに掲載されている情報は、医師・薬剤師等による医学的アドバイスの代わりになるものではありません。
治療(医療用医薬品の処方、選択を含む)に関しては、患者さん個々の特性を考慮し医師・薬剤師等により判断されていますので、不明な点がある場合は必ず医師等の医療関係者にご相談ください。
本サイトの免責事項は「ご利用規約」をご覧ください。