アレルギーを引き起こすのはどんなもの?
花粉、ダニ、虫、カビ(真菌[しんきん])(これらに含まれる成分)などに加え、食べ物のように君たちのカラダにとって本当は必要なものでも、人によってはアレルギーを引き起こしてしまうことがあるんだ。
アレルギーを引き起こすものをアレルゲンというんだよ。
何がアレルゲンになるかは人によって異なります。
また、同じアレルゲンに接触(せっしょく)(ふれる、食べる、吸い込むなど)しても、カラダの反応の仕方は人によって違いますし、出てくる症状やその強さも人それぞれです。
どんなものがアレルゲンになることがあるの?
君たちの周りにある多くのものがアレルゲンになる可能性はあるんだよ。
花粉怪獣カフンリオスとか、ダニ怪獣ダニカイーナ、虫怪獣ムシムズリンとか、人によってはアレルゲン怪獣たちがときどきあばれて、アレルギー反応を引き起こすんだ。
アレルゲンがカラダの中に侵入する仕方には、①空気中に存在していてそれを主に吸い込む、②肌に直接ふれる、③食べ物として食べる、④その他があります。
それぞれのアレルゲンが引き起こすアレルギー(アレルギーの種類・症状)については、「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページや、「アレルギーのこと、もっとおしえて!」のページを見てね!
一般的なアレルゲン
カフンリオス、ダニカイーナ、ムシムズリンなどのアレルゲン怪獣については、「アレルパトロール隊員・アレルゲン怪獣図鑑」で説明しているよ。見てみてね!
花粉(カフンリオスの仲間)についてもっとおしえて!
花粉症(アレルギー性鼻炎の一つ)を引き起こす花粉として最も多いのは、日本ではスギなんだ。
シラカンバやハンノキ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどで花粉症になる人もいるよ。
とてもたくさんの種類の花粉が、人によっては花粉症を引き起こすとされているんだ。
それと、花粉症からは植物系の食べ物のアレルギーになることも重要だよ。
花粉症を引き起こす花粉(カフンリオスの仲間)の主なものを示します。
- 春:スギ、シラカンバ、ハンノキ、ヒノキなどの樹木
- 初夏~初秋中心:イネ科
- 秋:ブタクサ、ヨモギなどの草
オレたちカフンリオスが
いつ活躍するかについては、
花粉カレンダーを見てね!
花粉症・アレルギー性鼻炎については、「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページの「アレルギー性鼻炎について、くわしくおしえて!」を見てね!
花粉カレンダー(全国版)
岸川禮子ら. 日花粉会誌. 2020; 65: 55-66. Fig.7より許諾を得て転載
アレルゲンとなる可能性のある食べ物についてもっとおしえて!
食べ物(成分)は、人によってはアレルゲンとなってアレルギーを引き起こしてしまうんだ。
食べ物によるアレルギー(食べたりしたあと数分~数時間で起こるもの)のアレルゲンで多いのは、卵や木の実類、小麦とされているけど、年齢別に比べてみるとアレルゲンとなる食べ物の種類・多さは異なるんだよ。
食べ物によるアレルギー(食べたりしたあと数分~数時間で起こるもの)で多いアレルゲンを年齢別に比べてみると、以下のようになります1)。
- 0歳:卵、牛乳、小麦
- 1~2歳:卵、木の実類、魚の卵、ピーナッツ、牛乳
- 3~6歳:木の実類、魚の卵、ピーナッツ
- 7~17歳:甲殻類(こうかくるい)、木の実類、果物、魚の卵、小麦
- 18歳以上:小麦、甲殻類、果物、魚、大豆、木の実類
最近多くなってきているのが木の実類(クルミ、カシューナッツ、マカダミアナッツ、アーモンドなど)によるアレルギーで、3~17歳では一番多いという報告もあります2)。
食べ物によるアレルギーについては、「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページの「食物アレルギーについて、くわしくおしえて!」を見てね!
アレルゲンとしてのダニ、虫、動物、カビ(真菌)についてもおしえて!
ダニ、虫、動物、カビ(これらに含まれる成分)は、人によってはアレルギーの原因になることがあるよ。
特にダニは、おうちの中のいろいろな場所に住んでいて、アレルゲンの成分などがまいやすく、吸い込みやすいので、気をつけたいね。
ダニ、虫、動物又はカビ(これらに含まれる成分)にアレルギーになると、これらへの接触で、気管支ぜん息(きかんしぜんそく)(せき、息苦しさなど)、アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)、アレルギー性結膜炎(けつまくえん)(目のかゆみなど)、アトピー性皮膚炎(湿疹[しっしん]、かゆみなど)などの病気になって、さまざまな症状が生じます。
また、ときにダニが混入した食べ物などによって、全身にひどい症状が急にあらわれるアナフィラキシーが起こったりすることもあります。
気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシーについては、「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページを見てね!
一つのアレルゲンが気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などの複数のアレルギーを引き起こしてしまうことがあるんだ。そのため、複数のアレルギーが起こってしまう人もいるんだよ。対策がとても大切だね。
アレルゲンとしてのダニ、虫、動物、カビ(真菌)
ダニ
- 何がアレルゲンになる?
-
ダニのフン、死がいなどに含まれる成分(必ずしも生きたダニではない。)
- どうやってカラダに侵入する?
-
- フン、死がいなどが乾燥(かんそう)してごく小さなものとなって空気中にまい上がり、それを吸い込む。
- 寝具にまとわりついているアレルゲン成分を夜間に吸い込む。
- 皮フを守っているバリア機能が低下しているときに、肌からも入りやすくなる。
- 小麦粉などの粉の中でダニがたくさん増えているときに、その粉を調理して食べることでカラダに侵入する(まれ)。
虫
- 何がアレルゲンになる?
-
ゴキブリやユスリカのフン・死がい、ガのフン(幼虫)・羽の粉(成虫)、ハチやアリ、毛虫などの毒など
- どうやってカラダに侵入する?
-
- フン、死がいなどが乾燥してできたごく小さなものや羽の粉が空気中にまい上がり、それを吸い込む。
- 毛虫にふれたときやハチなどに刺されたときに、針から毒が直接カラダに入る。
動物
- 何がアレルゲンになる?
-
ネコ、イヌ、ウサギ、ハムスター・ネズミなどのフケ、唾液(だえき)、尿などに含まれる成分
- どうやってカラダに侵入する?
-
- フケ(皮フのかけら)、唾液、尿などが乾燥してごく小さなものとなって空気中にまい上がり、それを吸い込む。
- 皮フを守っているバリア機能が低下しているときなどに、動物にふれたり、なめられたりすることで成分が肌から侵入する。
カビ(真菌)
- 何がアレルゲンになる?
-
土や床などにいる各種のカビの胞子(ほうし)(植物の種のような役割のもの)や胞子の中にある成分
- どうやってカラダに侵入する?
-
主に、胞子が空気中をただよって、それを吸い込む。
これらのアレルゲンが原因となって起こるアレルギーについては、「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページや、「アレルギーのこと、もっとおしえて!」のページを見てね!
- バリア機能とは:
- アレルゲンや細菌、紫外線などの外からの異物・刺激の侵入を防ぎ、皮フの中の水分を保つための皮フの防御(ぼうぎょ)システムのこと。
食べ物を食べる前からカラダがその食べ物を“敵だ!”と認識(にんしき)してしまう(アレルギーのきっかけとなってしまう)ことがあるんだけど、そのきっかけと考えられている意外なことは次のうちどれ?
疲れやストレスは免疫の働きを乱すことがあって、すでに起こっているアレルギー症状をひどくさせることがあるよ3)。でも、「まだ出合っていない食べ物を敵だと認識させる」ためのきっかけにはならないんだ。
食べ物の強いにおいをかいだとき、免疫がそのにおいを“アレルゲンだ!” “敵だ!”と認識することはないよ。
ただし、食材を調理すること(粉をふるう、くだく、むす・ゆでる・いためるなどの調理中にじょう気やゆげになるなど)で食べ物の成分(タンパク質)がごく小さなものとなって空気中をただよい、それを吸い込むことをきっかけとして、アレルギー反応が起こってしまうことがあるよ4)。
食物アレルギーは、食べ物を食べるだけでなく、アレルゲンとなる食べ物の成分(タンパク質)が肌から侵入することがきっかけで起こることもあるんだ5)。特に、肌に傷があるときや乾燥しているときはアレルゲンが侵入しやすいから注意が必要だね。
また、食材を調理すること(粉をふるう、くだく、むす・ゆでる・いためるなどの調理中にじょう気やゆげになるなど)で食べ物の成分がごく小さなものとなって空気中をただよい、それを吸い込んだりすることでも起こることがあるんだ4)。食物アレルギーがある人は、気をつけようね。
<参考資料>
- 杉崎千鶴子ら. アレルギー. 2023; 72: 1032-7.
- Sugizaki C, et al. J Allergy Clin Immunol. 2025; 155(Suppl): AB54.
- 厚生労働省. リウマチ・アレルギー情報. 平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト. 第1章アレルギー総論. https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/jouhou01.html (Accessed Feb 02, 2026)
- James JM, Crespo JF. Curr Allergy Asthma Rep. 2007; 7: 167-74.
- Lack G. J Allergy Clin Immunol. 2008; 121: 1331-6.
(公開:2026年4月)
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