アレルギーと診断されたらどうすればいいの?

アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)が何か検査してわかったら、日常生活や学校生活でそのアレルゲンを必要な範囲でさけたり、減らしたりすることが基本よ。
そして、適切な治療を受けること、続けることも大事なのよ。

アレルギーには、一度なってしまうと完全に治ることがむずかしいものがあります。
そのため、症状を軽くすること、できるだけ生活の妨げにならない状態にすることが大切です。
治ることが期待できるアレルギーもありますが、一時的に症状が軽くなっても、治るまでに時間がかかることもあります。

まずは、アレルギーについての正しい知識を持ちましょう。
そして、病院の先生の診察・治療を続けるとともに、アレルゲンをさけたり、減らしたりするために、環境や習慣を整えることも大切です。

アレルゲンについては「アレルギーを引き起こすのはどんなもの?」のページを、アレルギーの検査については「アレルギーかなと思ったら?」のページを見てね!

日常・学校生活で気をつけることについては、「ぼく/わたしは何に気をつけたらいいの?」のページや、「子どもとアレルギー:保護者のためのページ」を見てね!

どのような治療法があるか、おしえて!

症状を抑えたり、元にある炎症(えんしょう)を抑えたり、いろいろな働きを持ったお薬による治療があるのよ。
これらのお薬を飲んだり、吸ったり、ぬったり、注射したりして使うの。
病院の先生の診察・検査を受けて、適切な治療を受けようね。

アレルゲンをさけたり、減らしたりするために環境や習慣を見直すことと同時に、お薬による治療を受けること、続けることが大切です。
アレルギーとじょうずに付き合っていくための対策と治療は、根気強く続けることが大事です。

アレルギーの症状については、「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページや、「アレルギーのこと、もっとおしえて!」のページを見てね!

炎症とは:
カラダに侵入してきたアレルゲンや、細菌、ウイルスなどの異物と、カラダを守る働きをする免疫(めんえき)細胞が戦うことで、カラダの一部が熱を持ったり、赤くはれたり、痛んだりすること。

アレルギーの主なお薬

アレルギー性鼻炎

使い方 使用される主なお薬
内服薬(飲むお薬、経口薬[けいこうやく]) 主にくしゃみ、鼻水のとき
点鼻ステロイド薬と一緒に使うこともある。
主に鼻づまりのとき
症状が重いときに短期間のみ内服でも使用することがある。
点鼻薬(てんびやく) すぐに効果があらわれること(即効性[そっこうせい])はなく、症状が出る前から使って症状を軽くしたりする。
アレルギー性鼻炎の治療の代表的なお薬で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりのどれにも有効。
注射薬 改善がむずかしい重症のスギ花粉症など

アレルギー性結膜炎(けつまくえん)

使い方 使用される主なお薬
点眼薬 アレルギー性結膜炎の治療の代表的なお薬で、主にかゆみが出てきたら使用する。
すぐに効果があらわれること(即効性[そっこうせい])はなく、症状が出る前から使って症状を軽くしたりする。
花粉のピーク時で症状がひどいときに短期間のみ使用する。
眼瞼(がんけん)クリーム(まぶたにぬるお薬) 主にかゆみが出てきたら使用する。

アトピー性皮膚炎※基本は保湿(スキンケア)の実施と刺激をさけること。

使い方 使用される主なお薬
内服薬 重症の場合を中心に、専門医とよく相談して使用する。
外用薬(ぬるお薬) アトピー性皮膚炎の治療の基本的なお薬
免疫抑制薬(めんえきよくせいやく)で、専門医とよく相談して使用する。
免疫がアレルゲンを“敵だ!”とまちがえて強く反応してしまうのを落ち着かせるお薬
ステロイド薬とは別の仕組みで炎症を抑える(非ステロイド性の抗炎症薬)。
ステロイド薬とは別の仕組みで炎症を抑える(非ステロイド性の抗炎症薬)。
ステロイド薬とは別の仕組みで炎症を抑える(非ステロイド性の抗炎症薬)。
注射薬 重症の場合を中心に、専門医とよく相談して使用する。

食物アレルギー

対処の基本は、病院の先生の指導のもとで「必要最小限で除去」すること。

  • 食べると症状があらわれる食べ物・食材のみを除く。
  • 症状があらわれない量までは食べるのが基本で、主治医と相談しながら進めること。
  • 代わりになる食材を用いることで栄養不足を防ぐ。

気管支ぜん息(きかんしぜんそく)

使い方 使用される主なお薬
内服薬 症状が悪化したときに、その状態を改善するため、原則として短期間使用する。
重症の場合では続けて使うこともある。
ぜん息に有効で、吸入ステロイド薬の補助に用いる。
経口で用いる気管支拡張薬(きかんしかくちょうやく)で、吸入ステロイド薬の補助に用いる。
貼付薬(ちょうふやく)(肌に貼るお薬) 唯一の貼付して用いる気管支拡張薬で、吸入ステロイド薬の補助に用いる。
吸入薬 ぜん息の治療の基本的なお薬。
基礎にある気道の慢性炎症を抑え、発作が起きないようにし、⾧期的に生活を改善する。
発作を速やかに改善する(短く効く種類のお薬の場合)。
吸入ステロイド薬と一緒に定期的に使って発作を防ぐ(長く効く種類のお薬の場合)。
吸入ステロイド薬と一緒に定期的に使って発作を防ぐ。
注射薬 発作が急にひどくなったときに、発作をすぐに改善するため使用する。
コントロールがむずかしい重症の場合に専門医が使用する。
コントロールがむずかしい重症の場合に専門医が使用する。
コントロールがむずかしい重症の場合に専門医が使用する。
コントロールがむずかしい重症の場合に専門医が使用する。

アナフィラキシー

使い方 使用される主なお薬
点鼻薬
アドレナリン点鼻薬
病院で治療を受けるまでの間に、アナフィラキシーの症状が重くなるのを一時的に抑え、ショックを防ぐのを手助けする。
注射薬
アドレナリン自己注射薬
(自分で注射するお薬)
病院で治療を受けるまでの間に、アナフィラキシーの症状が重くなるのを一時的に抑え、ショックを防ぐのを手助けする。

アレルギーが起こるくわしい仕組みについては「アレルギーって何?」のページの「どんな仕組みでアレルギーが起こるの?」を、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などについては「アレルギーには主にどんな種類があって、どんな症状が出るの?」のページを見てね!

症状・炎症を抑えるお薬以外の治療法はあるの?

アレルゲン免疫療法(めんえきりょうほう)という、アレルゲンに徐々に免疫をつけていく根本的な治療法も行われることがあるのよ。
アレルゲンに対してカラダが反応しにくくなることや、症状が軽くなることが期待できるのよ。

アレルゲンをさけることが基本ですが、花粉、ダニ、食べ物など、完全にさけることがむずかしいものもたくさんあります。
そこで、アレルゲン免疫療法が行われることがあります。

アレルギー病に対する(現時点で)唯一の原因治療であって、⾧期予後(ちょうきよご)の改善作用があります。
花粉症に対して行っておくと、ぜん息発症のリスクを下げるなど、アレルギー病が広がってしまうのを抑えることも知られています。
また、ダニに対して行っておくと、その後に次のアレルゲン感作(かんさ)が増えていくリスクを軽減する効果も指摘されています。

長期予後:
病気や治療のあと、それから長い年月が経ったときに、カラダがどんな状態になっていくかという見通しのこと。
アレルゲン感作:
カラダを守っているはずの免疫がアレルゲンを“敵だ!”とまちがえてしまい、次に出合ったときにアレルギー反応を起こそうとする準備ができた状態のこと。

国際的にはアレルギー診療の中心的なアイテムになっています。
日本では普及が遅れましたが、スギ花粉症で徐々に広がってきているところです。

舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)と皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)が代表的ですが、子どもの食物アレルギーに対して専門施設では経口免疫療法(けいこうめんえきりょうほう)が行われることもあります。

アレルゲン免疫療法とは

どちらの治療法も、検査で明らかになったアレルゲンをごく少しずつカラダに取り込むことから始め、少しずつ量を増やしていくことで、アレルゲンに免疫をつけていく。

怪獣が出てきた!
DANGER!アニマル怪獣チューゴラス
クイズに答えて怪獣をやっつけよう!
三択クイズ

一度食物アレルギーになってしまったら、
どうなる? 治る? 治らない?

ざんねん、不正解!

子どもは自然に治ることがあるし、大人も治療や対策で軽くなることがあるよ。
食物アレルギーの中には、大人になっても続くものもあるけど、すべての食物アレルギーがすべての人で一生続くわけではないよ。

正解!

小さいころは免疫システムが十分に発達していないため、安全なものでも免疫が敵とまちがえてしまうことがあるけど、成長するにつれて免疫のコントロールがじょうずになり、人によってではあるけど、過剰な反応が起こらなくなることがあるのよ。
大人は自然に治ることは少ないけど、病院の先生のもとで治療を続けたり、対策したりすることで、食べられるようになることもあるよ。
アレルギーが起こる仕組みについては、「アレルギーって何?」のページを見てね!

ざんねん、不正解!

食物アレルギーは、年齢や原因となる食べ物によって自然に治る可能性がある人もいるけど、治らない食べ物や人もいるの。
特に大人の食物アレルギーは自然に治ることが少ないとされているよ。
自然に治ると思って、自己判断で食べたりしないようにしようね。
必ず病院の先生のもとで、適切な治療や対策を根気よく続けることが大事よ。

(公開:2026年4月)

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